旭化成、メタボリック対策で新会社「旭化成ライフサポート」設立・保健や食事の指導を提供
2008年03月19日 06:30
【旭化成(3407)】は3月17日、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を予防するためのサービスを行なう専門の100%子会社【旭化成ライフサポート株式会社】を4月に設立すると発表した。従来部局で実施していた保健指導や栄養指導のサービスを包括して行なうことになる(【発表リリース】)。
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今年の4月から40歳以上の保険者を対象に、主にメタボリック症候群対策として被保険者や被扶養者に対する「特定健康診査」と「特定保健指導」が義務付けられている。旭化成ではすでに2007年6月に日本栄養士会と提携。特定保健指導の受託事業を立ち上げていた。今回発表された新会社はこの事業部門を分社化し、健康サービス事業への本格参入を図るもの。
新会社では保健指導受託サービス「げんき!家族応援団」やインターネットを利用した栄養指導サービス「げんき!食卓」などに、地域コミュニティ支援システム「元気365」などを組み合わせ、総合的で独自の特定保健指導受託事業を提供していく。
リリースに記載はないが一部報道によれば、医薬品卸の大手【スズケン(9987)】や、ダイエット効果のある下着を販売する【ワコール(3591)】との提携も視野に入れているとのこと。そして2~3年後には管理栄養士人員150人体制を確保、2010年度には累計15万人強に食事指導を行い、売上高50億円を目指すという。
「特定健康診査」と「特定保健指導」は新たな制度だが、国から直接指示があり、時間差はあれどほぼすべての人に適用される広範囲なもの。これまでの体制では到底カバーできないため、さまざまな需要が生まれ、市場が拡大する。今回の「旭化成ライフサポート」設立も、その新規需要や需要拡大を見越したもの。今後同様の新会社や新部門の設立があちこちで見られることになるのだろう。
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