大証、上場廃止基準の厳密化・問題企業排除の姿勢

2008年03月19日 06:30

株式イメージ【大阪証券取引所(8697)】は3月18日、上場会社における企業行動規範の実効性をさらに高めるため、新しく警告措置を導入するなどして反社会的勢力の排除に向けた体制の整備を行い、上場廃止基準をさらに強化すると発表した。4月18日まで一般から意見を求め、5月から実施予定としている(【発表リリース、PDF】)。

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導入予定の制度概要は次の通り。

1.警告制度の導入
 反社会的勢力の関与が疑われる不適切な行為、倫理的に問題のある分割や投資単位の変更、MSCBの乱発的発行などをした場合には警告を発する。繰り返した場合には3回目で上場廃止へ。

2.株式の合併などでの審査強化
 不適切な合併などにおける「問題のあるなし」判断の強化。合併で事業内容が変わる場合には上場審査そのものをやり直す(他社吸収による「上場審査逃れ」を防ぐ)

3.反社会的勢力排除に向けた上場基準の明確化
 反社会的勢力排除ついての対応を規則化した上で明確化する。


警告措置についてはそれぞれの警告から2年以内に同じようなことを繰り返せば再度警告がなされ、3回警告が行なわれた場合には「上場廃止を検討する」対象となる。

東証の銘柄と比べ大証及びヘラクレス市場銘柄は審査が甘い、ゆえに「どんな地雷があるか分からない」と投資家らから思われているふしがある。今回の発表も、その「静かな意見」に応える形のものだろう。今までこのような措置(「上場廃止」の判断)の明確化が無かったことの方が驚きだが、例えどれだけ遅くとも状況を把握した上で改善を目指す動きは非常に好ましい話。

制度の導入以降、どこまで明確かつ厳粛に適応されるか、注意深く観測したいところだ。

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