スクエニとニフティがカジュアルゲームで握手・今夏にポータルサービスを開始
2008年03月18日 08:00
【スクウェア・エニックス(9684)】と【ニフティ(3828)】は3月17日、カジュアルゲームの利用者を対象にしたエンターテインメントのポータルサービス開発・提供において業務提携を行なうことで合意したと発表した。スクエニが設立した子会社「スマイルラボ」が今夏から運営を開始するカジュアルエンタテインメント・ポータルサービスの運営について、ニフティが運用ノウハウや各種サービスの集客力を提供することになる(【発表リリース】)。
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「カジュアルゲーム」とは「少人数同時参加型の、短時間で気軽に楽しめるスポーツゲームやパズルゲーム、カードゲームなど」のことを指す。サイト運営側では集客のため、多数のカジュアルゲームをまとめて設置し、いわば「ウェブサイト版無料ゲームセンター」を提供する傾向にある。昨今ではパソコンだけでなく家庭用ゲーム機(Wiiなど)や携帯電話でも気軽にインターネットへのアクセスができるようになったことで、男性や若年層だけでなく、女性やシニア層にまで幅広い顧客層を獲得し、急成長を遂げている。
この状況を好機ととらえたスクエニでは新設した子会社「スマイルラボ」を通じ、カジュアルエンタテインメント・ポータルサービスを今年の夏にも展開。コンテンツとサービスの開発、事業展開の面で支援を行う。一方ニフティではスマイルラボに対し、必要なサーバなどの設備、課金・決済などのシステム、従来から蓄積しているコミュニティの運用ノウハウを提供するだけでなく、既存のサービス「@nifty」と新サービスを連携し、集客を支援する。
スマイルラボの社長には、USENやNHN Japan(「ハンゲーム」の事業本部長)、リアルネットワークスなどを歴任してきた伊藤 隆博氏が就任。その実歴を活かしポータルサービスを引っ張っていくことになる。
すでにスクエニとニフティ間ではカジュアルゲームの場面の間で広告を配信する「インステージ広告」に関する共同企画や提供を行なうなど、カジュアルゲーム部門での浅からぬ関係を保持している。とはいえ先日の【特にパズルがお気に入り・無料ゲームは主婦に人気】でも伝えた、カジュアルゲームに関する共同調査結果には「なぜスクエニとニフティが!?」といった多少の違和感があった。今から考え直してみれば、この「カジュアルゲームに関する」共同調査結果も、今回の「スマイルラボ」への布石の一つだったのかもしれない。
ともあれ豊富なコンテンツを持つスクエニと、他に負けないノウハウを持つニフティが手を結んで今流行のカジュアルゲームを提供するサービスを提供する「スマイルラボ」のポータルサービスは、非常に期待ができる。どのような形になるのか、今からオープンが楽しみだ。
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