「国民一人当たり」の迷惑メール送信数世界一は……
2008年03月13日 06:30
セキュリティ企業のイギリス・ソフォス(Sophos)は3月9日、同社の公式ブログ内において、「国民・住民一人あたりの迷惑メール送信数が多い国・地域」のベストテンなどを公表した。それによると国民一人あたりで世界一迷惑メール送信数が多いのは、イギリスの海外領土である、南太平洋に位置するピトケアン諸島という結果が出た(【該当記事】)。
スポンサードリンク
ピトケアン諸島の位置
ランキングは次の通り。
1.ピトケアン諸島
2.ニウエ
3.トケラウ
4.アンギラ
5.フェロー諸島
6.モナコ
7.バミューダ諸島
8.フォークランド諸島
9.アンドラ
10アルーバ諸島
正直、聞いたことのない場所ばかり。なんとかモナコやフォークランド、バミューダなどが知名度の高いところなくらい。
もっともこれは「国民・住民一人あたりの」がポイントで、これらの国や地域は人口が少ないため、上位にランキングされることになった。例えばトップのピトケアン諸島の人口は2003年の統計データでは48人、ニュージーランド近辺にあり、同国と連合国家の関係にあるニウエでは人口2156人(2004年)に過ぎない。さらにこれらのほとんどは「単に中継しているだけ」「発信元として使われているだけ」の可能性が高い。これらの地域が「メールに関する諸悪の根源」と見なされたら、その大部分は「とんだ濡れ衣だ」ということになるだろう。
迷惑メール送信の絶対量では、【Russia emerges as spam superpower, as Asia and Europe overtake North America】にあるようにアメリカ・ロシア・中国が上位を占めている。しかし人口も多いため、「一人あたり」では順位が下がる。
・アメリカ……64位(1位)
・ロシア……45位(2位)
・中国……132位(3位)
・イギリス……50位(9位)
・オーストラリア……85位(33位)
・カナダ……89位(26位)
・日本……136位(32位)
※()内は絶対数におけるランキング
いずれにせよ、インターネットの普及により、迷惑メールもワールドワイドに展開していることだけは間違いなさそうだ。
■関連記事:
【ここ半年で急増? ネット上のトラブルで「迷惑メール」が47.2%に】
【「罰金最高3000万円」「海外送信も摘発対象」迷惑メール防止法改正案まとまる】
(最終更新:2013/08/10)
スポンサードリンク
ツイート