学研と廣済堂が教育事業などで業務・資本提携

2008年03月13日 06:30

株式イメージ【学習研究社(9470)】【廣済堂(7868)】は3月12日、eラーニング事業分野をはじめとしたインターネットを活用した事業などで業務・資本提携すると発表した。学研の学習教材や雑誌と、廣済堂のインターネット配信事業を組み合わせ、生涯学習領域など新しいビジネスモデルの構築を目指していく(【発表リリース、PDF】)。

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今回の提携は、出版事業や能力開発事業、教育事業などに長けた学研と、出版や商業印刷事業、そしてインターネット配信事業などで経験豊富な廣済堂の特徴をかんがみ、相互補完要素が強いことから、パートナーシップを強化することで双方のメリットがますます増えるのではないかと判断。今までも学研が出版業で廣済堂に印刷の発注を行なっていたが、単に業務関係を強化するだけでなく、両社の信頼・協力関係を強固にするために、資本提携を実施することに決めた。

具体的な業務提携内容は今後詰めることになるが、概要としては

・eラーニング事業分野
・Web配信事業、クロスメディア分野
・出版関連市場
・文教関連市場
・教育出版市場
・求人情報事業分野
・物流及び印刷事業分野


などの点で両社が協力していく。

また資本提携の内容については「株式の相互持合い(4億円相当)」とするものの、時期・株式数については今後の協議で決定するという。

インターネットなどマルチメディア・IT系事業ではやや遅れた感のある学研だが、コンテンツ(情報の内容)においては優れたものを山ほど抱えている。いわば「消化不良状態」にあるともいえよう。今回の廣済堂との提携で、その消化不良がどこまで解消されるのか、注目に値するところだ。


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