お弁当作りを手助けする食材たち
2008年03月12日 08:00
中国産ぎょうざ問題や相次ぐ偽装問題で、特に冷凍食品への不信感が高まる昨今。お弁当のおかずも出来るだけ手作りで、と考える人も多いだろう。しかし出来れば手間をかけたくない、時間が無いという状況で、冷凍食品をひかえる方法は何かないものか……ということで、NHKの[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]ではお弁当作りの手助け情報を特集していた。本日の特集は「食材編」。色々気になるアイテムが紹介されていたので、整理してみることにしよう。
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●揚げなくて済むのに「鳥のから揚げ」が!?
>最初に紹介されたのは、油で揚げる手間を省き、フライパンを使って焼くだけで「鳥のから揚げ」が出来る不思議な調味料『揚げずにからあげ 鶏肉調味料』。【ヒガシマル醤油】の製品で、しょう油・香味野菜の風味・特選焙煎米の衣でできている。作り方は【解説ページ】にもあるが、事前の準備はとり肉と一緒に調味料をビニール袋に入れて放置し、揉むだけ。調味料をなじませたとり肉をフライパンで焼けば、とりのから揚げが完成する。
特徴は調味料に多分に含まれている、お米を砕いた粒を炒ったもの。このお米の粒が油を適度に吸収し、油で揚げた時のようにパリッと焼きあがる。放送ではフライパンの余ったスペースに、同時に野菜を炒めることで時間をさらに節約していた。これならメインのおかず(から揚げ)と付け合せ(野菜炒めなど)が同時に調理できる。
とりのから揚げ大好き人間である当方としては、非常に気になるもの。話によると元々かなり前から発売されていた商品ではあったが、先の冷凍食品問題を受けてさらに注目を集めるようになったという。
●カワイイ卵の飾りがすぐに出来る「お弁当用シート」
続いて紹介されていたのは、色紙のような卵のシート。【キユーピー(2809)】発の【キユーピー お弁当用シート】がそれ。ご飯の上に色々な模様や図柄を描く際、卵は欠かせないアイテムだが、薄い卵焼きを作るのは意外に面倒。その手間をはぶき、最初から卵のシートとして提供されている。このシートを料理バサミや型抜きで形取りすれば、すぐにお弁当の飾りに使うことが出来る。
単に卵のシートだけならわざわざ買い求める必要もないかもしれないが、「お弁当用シート」には通常の卵シート以外ににんじんを用いた赤色、ほうれん草を使った緑色の3色シートがセットで入っている。お弁当の絵柄を作りたい人には大いに助けられることだろう。
●おにぎり専用ののり「塩付おにぎりのり」
最後に紹介されたのは、おにぎり専用ののり、【塩付おにぎりのり】。手製のおにぎりをサランラップを用いて作る人も増えたが、塩を均等に振るのが難しく、どうしても片寄ってしまうもの。そんな手間やミスを防ぐために用意されたのがこの「塩付おにぎりのり」。のりの片面にのみ「塩の粒」がついているので、塩のついている部分をご飯側にしておにぎりに巻けば、そのまま塩付きおにぎりが完成する。また公式ページによれば、のり巻きおにぎりで時々見られる「のりのべたべた感」もないとのこと。
商品の紹介を見ると、「なるほど」とコロンブスの卵的なアイディアに感服してしまう。確かにこれは便利。
直近の冷凍ぎょうざ問題では、国内の該当企業である【JT(2914)】が3月4日記者会見で明らかにしたところによると、同社の冷凍食品事業の売り上げが前年比4割程度に減少しているという(【ロイター通信】)。他社商品はそれほどではないだろうが、異物混入や偽装問題、そして価格高騰などの状況を見て、「手間ひまかけずに料理が作れる」というメリットを持つにも関わらず、冷凍食品の使用を控える動きが消費者の間に広まっていることは否定できまい。
出来るだけ原材料に近い素材から料理を作れば、費用の軽減や安全性の向上を図ることができる。「地産地消」(地元の生産物を地元で消費する)の考えもこれに通じるものがある。しかし時間の短縮や料理の腕前の向上は、一朝一夕には難しい。今回紹介されたような、「情勢にマッチするアイディア商品」が今後も登場し、消費者のハートをとらえていくのだろう。
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(最終更新:2013/09/02)
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