米陸軍の武装偵察ヘリにガトリング砲GAU-19/A搭載へ
2008年03月01日 19:30
【Defense News】が伝えるところによるとアメリカ陸軍は次世代の武装偵察ヘリコプターの装備として【General Dynamics Armament and Technical Products社(GDATP)】製のGAU-19/Aというタイプのガトリング砲を搭載することを決定した。
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軍関係者の一人は元記事の中で「偵察ヘリには素早く弾をばらまける銃が必要。なぜなら'ふいに'敵と遭遇する可能性があるからだ」と武装偵察ヘリに重装備ともいえるガトリング砲を搭載する理由を説明している。
搭載予定のGAU-19ガトリンク砲
搭載されるのはGAU-19/Aというタイプのガトリング砲。これが次世代武装偵察ヘリに外付けする形で取り付けられる予定。現在ヘリの負担を減らすため重量を軽減するよう努力を続けているという。
このGAU-19/Aというシロモノ、開発と使用開始は1980年代からのもので、信用性はきわめて高い部類の武器。航空機や哨戒艇、大型戦闘艦にも使用されている。口径は12.7mmで毎分1300発もの弾薬を撃ち出すことが出来る。有効射程距離は約2000メートル。
現在米陸軍で使われている武装偵察ヘリはOH-58Kiowa。この機種の次世代機(恐らくはARH-70)は2011年までに装備され、そのヘリにGAU-19/Aが実装されることになる。
地上からGAU-19/Aを発射している様子の動画。発射、というより大量の弾を目標にまとめて叩き込むという雰囲気。
元記事では「トルコ軍も使っているしコロンビアでは麻薬取締り用としてブラックホークヘリに装備してる、非常に良いガトリング砲ですよ」と自信ありげに語られているが、上の動画を見ると「強行偵察どころか相手を粉砕しちゃわないか?」とツッコミたくすらなるような威力である。確かに「非常に良い」モノであるに違いは無い。
ちなみに陸上自衛隊では現在(武装)偵察ヘリとして【OH-6】と【OH-1】が使われている。OH-6は原則非武装、OH-1は対空ミサイルを装備している(OH-1はヘリそのものの調達数の計画変更で武装ヘリ化されるという話もある)。兵器の運用法の違いもあるのだろう。
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