「代返も無理」!? 明大生3万人にSuicaな学生証発行、授業の出欠もチェック

2008年03月05日 06:30

Suica付学生証イメージ【JR東日本(9020)】は3月4日、学校や企業と協力し、学生証や社員証として利用でき、定期券の機能を併せ持つ新しいタイプの「Suica(スイカ)」を発行すると発表した。第一弾として明治大学で今年の秋、全学生約3万人を対象とした「Suica付学生証」(スイカ学生証)を日本国内でははじめて導入することになった。通学はもちろん買い物、さらには証明書の発行や図書館の入退出管理、そしてリリースには明記されていないが授業の出欠確認にも使える(【発表リリース、PDF】)。

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「Suica付学生証」
「Suica付学生証」

「スイカ学生証」では表面に顔写真や学生本人の名前・所属学部などの各種データを、裏面に乗換駅や有効期間など通常の定期券としての情報を記載。なお、通常のスイカ発行時にはデポジット料金を徴収するが、学生へ配布される「スイカ学生証」ではそれを取らず、代わりに卒業する時にはカードそのものを回収する。

学校サイドとしては学生の利便性を高めるだけでなく学生の管理もしやすくなる、学生本人も学生証を忘れることが無くなる(スイカは日常生活でもよく使うので)、そして大学内店舗でも業務管理が楽になる(東芝プラントシステムが同システムの導入サポートを実施する)など、関係者すべてにメリットがある。デメリットといえば記事題名にあるように代返がしにくく(事実上不可能)なることくらい。

似たような考え方の学生証としては、2005年から神奈川県工科大学で導入が開始された【携帯電話学生証】が有名。また、九州大学でも同様の実験が行なわれている。メーカー側としても普及に貢献するだけでなく、学生時代に慣れ親しめば卒業してからも改めて使うことが容易に想像できるため、利用者の裾を広げることにもつながる。今後、身近にあるIT関連のアイテムと社員証や学生証をミックスさせたものが相次いで登場することになるのだろう。

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