今調査は1000件を対象に2月25日から26日に行われたもので、男女比は68.8対31.2。年齢層は40歳代がもっとも多く33.4％、ついで30歳代が25.4％、50歳代が22.5％など。金融資産額は1000万円～3000万円がもっとも多く26.0％、ついで500万円～1000万円が18.3％、200万円未満が20.0％と続いている。

1銘柄あたりの保有期間は2年から5年未満がもっとも多く26.3％を占めている。次いで1年から2年未満が23.6％、6か月から1年未満が13.2％。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く49.4％と約半分を占めている。ついで配当や株主優待が25.5％となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

という形に。2月は1月の「どん底」期からやや持ち直したようにも見える相場展開だったため、投資家の投資心理が弱いながらも回復しつつある状況だったのが分かる。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、上位5銘柄すべてにおいて銘柄については変わりない(順位の変動はあり)。近似順位との得票差はほとんどないが、【ソニー(6758)】が健闘しているのがやや目立つ。とはいえ、上位陣銘柄に変化はあまりないということだろう。

上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。つまりそれだけ今後も活発に売買が行われる可能性が高い。上位に位置する銘柄であろうと得票差にはさほど違いがなく、誤差の範囲で順位が変動する可能性はある。今回トップの[トヨタ自動車(7203)]は相変わらず不動だったが、先月第二位の[任天堂(7974)]が第三位に落ち、ソニーが代わりに第二位につけている。これは任天堂が為替の影響を受けて株価の天井感を見せたことや、ソニーがオイルマネー絡みで大きく注目を集めたことが原因と思われる。去年後期ほど任天堂に魅力を見出すことは難しくなったのかもしれない。。

今回のデータにあるように、二月にやや持ち直しの期待もあった株価動向だが、三月に入ると再び軟調さを見せている。個人投資家のネット証券口座は増加を続けているが、株価の上昇までにはいたっていない。上位の人気銘柄も少なからぬ痛手を受けている。下げている状況を「しばらくは上昇が見込めない」と見るのか、踊り場と見て「買い時だ」と判断するのか。引き続き次回の発表に注目が集まるところだ。