ダイエット中の停滞期から抜け出すための6つのコツ
2008年03月30日 19:30
ダイエットの方法はさまざまだが、続けていると必ず遭遇するのが「停滞期」。毎日食事を減らしたり専用食を口にしたり、運動などの健康管理もしっかりしているはずなのに、始めた当初のような変化が見られない。体重を記録した折れ線グラフも横ばいのまま。体重計に乗るたびに「自分の努力はむくわれないの?」「もしかしてここが限界?」とため息混じりに愚痴るかもしれない。そんな人に一度試してほしいのが、臨床心理学者で体重を減らすアドバイスのエキスパートでもあるGerard J. Musante博士の「6つのアドバイス」。実行しているダイエットの方法によってはできないものもあるが、ともあれまずは目を通し、思い当たるものがあれば実践してみてほしい(原典【Men's Health】)。
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■1.仕立て屋を想像し真似をしてみなさい(Make like a tailor)
より体重を減らすことは難しいかもしれないが、スリムな体になることはできる。体の部位によってはむしろたくましくなった方が健康的な場合もある。体重だけでなく、自分の体のさまざまな部分(へそ周りやウエスト、胸部などなど)を仕立て屋のように測定し、日々チェックを入れてみよう。ダイエットが成功裏に進んでいるのなら、体重に変化はなくとも体のサイズに違いが見えてくるはずだ。
■2.著名カメラマンのように自分の姿を撮り続けましょう(Make like Ansel Adams※)
毎日自分の姿を鏡でじっと眺め、そして写真に撮ろう(今ならデジカメやケータイのデジカメ機能という便利なものもある)。一日で劇的な変化が現れることはないが、ダイエットをプログラムにしたがってしっかり行っていれば、数週間単位で見比べると必ず違いや成果が見えてくる。まるで成長期の子供の成長を見ているかのように。
また、少しきつめのシャツやズボンを着ることも勧めている。ウエスト周りなどがすっきりしてくれば、服のきつさも身をもって実感できるはず。
※Ansel Adams氏はアメリカの著名写真家。主にモノクロの風景写真で知られている
■3.しっかり数えなおしましょう(Count.)
食事制限系のダイエットをしているのなら、自分が口にした食物をしっかり記録し、チェックしなおしてみよう。本当に初期の方針・プログラム通りに食べているだろうか。間食したのに「ちょっとだから省略してよいや」と甘えていないだろうか。もし体重減少の停滞期に食事の再チェックをしてみて、方針からずれているのなら、それが原因かもしれない。
■4.塩を少なく、その分コショウを(Less salt, more pepper.)
もしダイエット食としてカロリー減の加工食品やたくさんのサラダを食べる際に塩を多く振りかけているのなら、それは問題。心臓に負担をかけるし、水分を余計にとりたくなるので結局体重増につながることになる。極端な減塩はかえってマイナスとなるが、必要以上の塩分をとらないように気をつけねばならない。塩味がほしいのなら代わりにこしょうを。
■5.運動系の初期過程を再度やり直してみよう(Test your fitness progress.)
運動系(トレーニング系)ダイエットを順番にしている場合。ある程度工程が進んでから「停滞期」に入っていると思われるが、その時には初期の運動プログラムをためしに再度やり直してみよう。たとえば腹筋や腕立て伏せなど、ダイエットをはじめた直後には時間もかかり苦労もしていたものも、今の自分なら難なくこなせている、つまりそれだけ自分の体が慣れた、成長したことがわかるだろう。
■6.ちょっとだけトレーニングを強化してみよう(Tweak your workout intensity, but only a little.)
体重に変化がないからといって、運動量をいきなり倍増するような無茶をすると体を壊してしまう。ダンベル運動ならいきなり重量や回数を2倍にするのではなく、重さをちょっぴり増やしたり、回数を数回増やす程度にしてみよう。
冒頭のGerard J. Musante博士の肩書きに「臨床心理学者」とあるように、今回の6つの項目は、具体的で劇的な「体重停滞期の解消法」ではなく、ダイエットのモチベーションを減退させない方向からのアドバイスとなっている。手法がどんなに正しくとも、必ず何回か、そして期間はまちまちだが、体重の停滞期、さらには一時的なリバウンドは発生しうる。その時に成果が上がらないからとモチベーションを下げ、投げ出してしまったのでは今までの苦労は水の泡。それを防ぐのが今回の「6つのコツ」の最大の目的と思われる。
体重は減っていなくとも、しっかりとしたプログラムに基づいて実行していれば、必ずどこかの部分で「健康でスリムな体」への変化が見られるはず。その成果を自分で見つけ出し、実感と喜びを勝ち取ることができれば、体重停滞期も乗り越えることができるはずだ。
なお、鏡を見て再確認したり、数字や食事の量をチェックする、塩の代わりにコショウを使うなど、当方が以前にまとめた【ダイエット手法】との共通項が多いことには驚かされた。当方は臨床心理学者でもなければその道の専門家でもないが、王道というものはどんな人でも行き着くところは同じになるのか、と再認識した次第である。
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