ネット業界の営業職年収は540万円・民間平均比で100万円超プラス

2008年03月20日 12:00

給与イメージ転職サイト【イーキャリアプラス】を運営するソフトバンク・ヒューマンキャピタルは3月19日、インターネット関連業界の営業職・マーケティング職に対する給与アンケートの結果を発表した。それによると両職種の平均年収は最新の民間平均給与435万円よりも70~100万円プラスと比較的高額であることが明らかになった(【発表リリース】)。

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今調査は3月8日から10日の間、全国の男女200名を対象にインターネット経由で行なわれたもので、回答者属性はインターネット関連業界勤務で営業職・マーケティング職それぞれ100名ずつ。男女比、年齢階層比は非公開。回答数が少なめのため世間の実情とはずれが生じている可能性があることを考慮する必要がある。

ネット業界の平均年収は500万円+

営業職、マーケティング職それぞれにおける平均年収は次の通り。営業職よりマーケティング職の法がすべての年齢階層において高い傾向にある。

全体平均と年代別平均年収(営業職)
全体平均と年代別平均年収(営業職)
全体平均と年代別平均年収(マーケティング職)
全体平均と年代別平均年収(マーケティング職)

国税庁の民間給与実態統計調査(2007年9月発表)による民間平均給与435万円と比較すると、営業職で105万円、マーケティング職で70万円ほど民間給与より高い平均が出ていることになる。

1000万円超え
 ……営業職は1割
→実力次第で高収入!?

また、年齢階層別に見ると両職種とも歳を経る毎に年収が上がって行くことに変わりはないものの、営業職では中堅となりそれなりに役職のつく40歳以上で大きく飛躍する一方、マーケティング職では30歳で一つの節目が現れる傾向にあることが分かる。

具体的なデータは非開示だが、営業職では「年収1000万円超えが1割」いるなど(データ数の絶対数の少なさからくるばらつきによる可能性もあるが)、実力と運次第で高年収が狙えるようだ。ちなみにマーケティング職では「年収1000万円超えは4%」と営業職の2.5分の1に過ぎなかった。

年収へのモチベーションも営業職が高い!?

統計上は「民間平均より高い」と出た、インターネット関連業界勤務で営業職・マーケティング職に勤める人たちの年収。それでは彼ら自身はどれだけの年収を望み、実際の年収にプラスしたいと考えているのだろうか。こちらもやはり、マーケティング職より営業職が「多くを望む」傾向にあることが分かった。

年収にプラスしたい金額の平均(営業職)
年収にプラスしたい金額の平均(営業職)
年収にプラスしたい金額の平均(マーケティング職)
年収にプラスしたい金額の平均(マーケティング職)
■今の年収にプラスしたい額
・営業職……316万円
・マーケティング職……210万円

20歳代~30歳代におけるばらつきは調査数の少なさからくる誤差のように思われるし、特に理由付けるものが見当たらない。全般的には年齢を経て、手取りが多くなるに連れ、より高みを望むようになる傾向があると見てよいだろう。また実際年収の差以上に、営業職の望む額とマーケティング職との差が開いているのも分かる。「年収へのあくなき想い」の強さが、実際の手取りにも反映されているのかもしれない。


インターネット関連業界は他の業界と比べてまだまだ未熟な業界といえる。当然、経験を経た上で年を重ね、会社の上層部に立ち、役職と手取りを積み増していった「現場を知っている、老齢の上層部」な人の数も、他の業界と比べて圧倒的に少ない。

今回のアンケート結果において40歳以上はまとめて「40歳以上」とくくられているのも、恐らくはそれ以上の年齢に該当する人が少ないがためだろう。今後インターネット業界の第一世代が年を取り、すべての年齢層で均等に新入社員時から現場を体験してきた人たちが多くを占めるようになったとき、平均年収や希望する「プラスしたい金額」にどのような変化が生じるのか。そして実態はどのように変化し、民間全体の年収との差はどれほどになるのか。興味深い話といえよう。

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