今調査は2月18日から3月4日、OZmall会員946人に対してネット経由で行なわれたもの。年齢階層比は公開されていないが、OZmallは会員数70万人・女性比率85％・平均年齢29.6％であることから、ほぼそれに比する割合だと思われる。

社内恋愛について、した経験のある人、あるいは現在進行形な人の割合は次の通り。

社内恋愛をしたことがあるか

現在進行形の12％を合わせ、実に57％が経験者であることが分かる。「現在」ではなく「過去における経験者」が45％であることから、相手が退職・転勤した場合を除けば、実に4割前後の人が「社内に元彼」という状態にあることが分かる。……あまり想像したくない現実ではある。

これらの経験をビジュアル化すればピンクのハートマークで職場が埋め尽くされそうな状況ではあるが、実情はさほど甘くはないようだ。同時に「社内恋愛をしてみたいか」と尋ねたところ、過半数の59％は「絶対したくない」「'もう'したくない(＝過去の経験者)」と回答している。社内恋愛中の1割強を除けば、憧れ的に「してみたい」という人と過去の経験者で「再びしてみたい」という人は合わせても3割にも満たない。

社内恋愛をしてみたいか

憧れ的なシチュエーションとしては「仕事ができる上司に仕事以外のこともいろいろ教えてもらう」「同じ会社だと社内の話なども一緒にできて楽しそう」「自分以外の彼の評価が分かる。仕事してる姿は格好良い」など、「うらやましいぞ、コンチクショウ」的なものを望んでいる人が多い。しかし現実問題として(6割を占める人の意見なのだろう)「2人の時間も仕事の話になりがち」「社外で誰に会うか分からないので気を使う」「仕事が一緒なので、失敗や意見の食い違いがあると、その後も険悪になってしまう」さらには経験則として「別れて会社に居ずらくなり退職した」など、社内恋愛ならではの問題も多いようだ。

社内恋愛というと「社内に相手があれば毎日彼氏に会えるから幸せ絶頂」と考えがち。しかし実際には「毎日顔をあわせる」「仕事場という日常の過程生活とは異なる社会領域における長時間の時間共有」という状況に、悩んだり困った状態におちいる場合も多いようだ。

特に地方系の中小企業においては「4割前後の人が『社内に元彼』」どころではなくもっと率が高く、色々と男女間のどろどろとした関係・抗争が繰り広げられている、という話も時々耳にする。人に男女の性別がある以上、一定時間の時を共有していればそのような関係が生じるのも自然な流れだが、第三者、そして自分自身も含めた関係者にとってプラスとなるよう活動してほしいものだ。