カーネルおじさんも材料費高騰には勝てず・ケンタで4月24日から平均6.8%の値上げ

2008年03月20日 08:00

ケンタッキーの「とりの日」パックイメージ【ケンタッキー・フライト・チキン(9873)】は3月19日、全国のケンタッキーフライドチキン(KFC)店舗における商品価格の値上げを4月24日から実施すると発表した。チキンなど主力商品を中心に約半数の商品について、平均で約6.8%の値上げとなる(【発表ページ】)。

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同社ではこれまで原材料費の高騰には、物流コストの削減や店舗オペレーションの改善、管理コストの削減などの経営努力で対応してきた。しかし昨今の急騰に対し、内部努力によるコスト削減にも限界があり、今後サービスの質を維持するためには商品価格の改定(値上げ)が不可欠と判断。今回の措置に至ったとのこと。

価格改定は全店1150店舗ほどで実施。具体的な変更価格は次の通り。

・オリジナルチキン……210円→230円(+20円)
・チキンフィレサンド……350円→370円(+20円)
(・ホットコーヒー……190円→190円(±0円)

・チキン商品……一律+20円
・サンド商品……0~+20円
・サイド商品……0~+40円
・デザート商品……+10~40円
・ドリンク商品……0~+10円


ご覧のようにすべての商品が値上げするわけではなく、ホットコーヒーなど一部商品では価格は据え置かれる。また、一部店舗では内容が異なる場合もある。

以前に主力商品の値上げが行なわれたのは1992年4月。当時は人件費や家賃の上昇によるものだった。今回の値上げは実に約16年ぶりとなるわけだが、それ以前から価格は同じでも一部商品の仕様変更(サイズの小型化)は行なわれていた。同社にとってはそのような「ステルス値上げ」では対応できないほど、原材料費の高騰で状況がひっ迫していると受け止めることもできる。

消費者の立場からすれば、例えば【にわの日にはにわとりがお買い得!? ケンタで毎月28日は「とりの日」キャンペーン】のような時々行なわれる値下げキャンペーンを利用するなど、自己防衛に走ることが求められよう。


■関連記事:
【ケンタ、1コインセットを18日から販売開始・地域別価格は検討中】

(最終更新:2013/08/10)

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