ジャンケンに3連勝すれば即採用してくれる会社
2008年03月30日 12:00
過去に【カラオケやボウリングで社員に勝てば一次採用試験パスな会社】など奇抜な入社試験を行う会社を何度か紹介した。半ば破天荒にも見える採用資格も、じっくりと考えてみれば企業の特徴やポリシーに従ったもの。特にクリエイティブ系やIT系など先端業界を突っ走る企業が、よい意味で「とがった人材・才能」を獲得するための手法のようだ。今回紹介する企業も、ある意味「とがった才能」を手に入れるための採用試験を行っている。その方法とは「ジャンケンで三回連続勝てば即採用」というものだ。
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この採用方法を用いているのは【アソブロック株式会社】。メディアや採用支援、幼稚園・保育園をはじめとした教育部門におけるさまざまなサポート業務を総合的に行う「縁の下の力持ち」的事業を行う会社。会社の基本理念『クリエイティブの力で「変化と刺激」を創り「気付き」を産みだす』にもあるように、自らと顧客の発想とひらめきを導き出し、新しいものを共に創っていくことを目標としている。
アソブロックの2009年4月入社の新卒採用についてだが、【公式サイトの説明】によると(過去は求人サイト経由で採用活動をしていたものの)今年は一切対外告知はせず、公式サイトで新卒採用情報を見た人だけにその応募のチャンスを与えるという。その理由は
アソブロックで活躍できる人財は、極めて限られるようだということがわかってきたからです。また、アソブロックは、自社のクリエイティブbook「変化と刺激」にあるように「情報収集力」を重視しています。そこで、第一のハードルとして、この情報に辿り着くことができるか? を設定してみたというわけです。
と説明している。つまり新卒採用情報を収集すること自身が採用試験の第一関門というわけだ。
さらに公式サイトには一切言及されていないが、【プレスリリース】によれば採用方法は「完全ジャンケン採用制度」とのこと。無論事前に書類選考は行われるが、その後はすべてジャンケン。流れとしては
書類選考
↓
一次面接(自社バイトVSジャンケン1本勝負)
↓
二次面接(自社社員VSジャンケン1本勝負)
↓
三次面接(社長VSジャンケン1本勝負、面接)
※ただし、一次面接~三次面接は1日で行う
となる。
ジャンケンを採用した理由として同社では、「才能」とは経験でもなく学歴でもなく、これだけの人がいる世の中で強運の持ち主と考えているとのこと。そこで割り切りに割り切って「才能」=「運」と定義づけ、「完全ジャンケン採用制度」を導入したのだという。ちなみに採用実績は2006年0人、2007年1人、2008年1人(予定)、そして今後行われる2009年4月入社分は2人(最大枠)とのこと。
確率論的にいえばジャンケンは最終的に「勝ちか負け(あいこの場合はやり直し)」でしかなく1対1の確率。書類選考にパスした後、社長とのジャンケンに打ち勝ち、見事採用となる確率は、(1/2)×(1/2)×(1/2)=1/8、12.5%という計算になる。
今年は対外告知も行わないので、よりモチベーションの高い、気合の入った新卒入社希望者が応募してくるだろう。書類選考を突破できるほどの履歴を持ち、さらに自分は強運の持ち主(あるいはジャンケンに強い)と自負している人は、チャレンジしてみるのも良いかもしれない。
※追記:
記事執筆後リリースと同様の内容を公式サイト上で確認しました(【こちらです】)
■関連記事:
【心理学的なジャンケンの必勝法、最初に出すのは……】
(最終更新:2013/08/09)
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