2月度のコンビニ売上高はうるう年のおかげで既存店は1.2%のプラス
2008年03月23日 12:00
日本フランチャイズチェーン協会は3月21日、2008年2月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると今年はうるう年なため前年同月とくらべて1日多いこともあり、客単価はやや下げたものの累計来店客数は増加、結果として既存店売上高は5か月ぶりにプラスに転じることになった。特に気温が低かったため暖をとるためかカップめんが好調、その一方でアイスクリームやソフトドリンクが不調という傾向も見られた(【発表リリース、PDF】)。
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今調査の概要は、月次展開一覧を収録したページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】で説明している。そちらで確認のこと。
各データについて前年同月比は次のようになる。
●店舗売上高:既存店は5か月ぶりにプラス、全店は8か月連続プラス
・全店ベース……+3.5%
・既存店ベース…+1.2%
●店舗数
・+0.3%
●来店客数:既存店は3か月ぶりにプラス、全店は19か月連続プラス
・全店ベース……+3.4%
・既存店ベース…+2.3%
●平均客単価:全店は7か月ぶりにプラス、既存店は7か月連続マイナス
・全店ベース……+0.1%(592.0円)
・既存店ベース…-1.1%(587.4円)
●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+2.5%←うるう年の関係でも伸び率にぶい
・加工食品……+3.3%
・非食品………+4.2%
・サービス……+7.5%←相変わらず堅調
・合計…………+3.5%
※既存店……1年以上営業中の店舗
今月はうるう年の関係で去年と比べて1日ひにちが多いので、単純計算で3.5%ほどは売上や客数が増加していなければならない。しかし実際には来店客数や売上高はそこまで達しておらず、数字の上ではプラスであるものの、実際には軟調だったことが分かる。これは冒頭でふれたが、2月は天候が全国的に思わしくなく、大雪や強風、さらには気温の低下などが原因。一部商品の売行きが増したものの、来客そのものの減少やコールド系の商品が不調だった。
また、気候の状態云々を別にしても、全般的な漸減状態は継続していることが分かる。唯一救われるのは全店ベースで客単価がプラスに転じていることだが、これもまだ誤差の範囲なので、次月以降を注意深く確認しなければならない。
4月からは小麦の卸売価格が引き上げられ、それに伴い多くの食品で値上げが予定されている。これが客単価の引き上げをもたらすのか、それとも逆に買い控えによる減少を導くのか。増加を続けている来店客数に影響はあるのか。気になるところだ。
(最終更新:2013/08/10)
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