1日3杯の紅茶を飲むだけで心臓発作と脳卒中を予防、ただし……
2008年03月18日 08:00
【DailMail】によるとフランスにおける研究結果として「紅茶を飲むことで心臓発作や脳卒中の原因となる、頚動脈における脂肪やコレステロールの蓄積を防ぐ」という効用が見られることが明らかになった。ただしこの効用は女性特有のもので、男性にはその効果が確認できなかったという。
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これはフランスのパリとリールに拠点を置くInstitut National de la Sante Et de la Recherche Medicaleの調査結果で、2613人の男性と3984人の女性(平均年齢は73歳)を対象にしたもの。心臓発作や脳卒中の危険性を増すことになる、頚動脈における脂肪分やコレストロールの量を超音波を使って図ったところ、女性の場合には次の割合で「脂肪やコレステロールが確認でき、リスクがある」と判断されたという。
■紅茶を飲む量(一日あたり)
・まったく飲まない……45%
・1~2杯飲む……42.5%
・3杯以上……33.7%
つまり紅茶をたくさん飲む習慣のある人の方が、リスクが低いということになる。ただし男性の場合にはこのような違いは出なかった。「なぜ男性が紅茶の恩恵を得られないのかは分からない」とレポートでは告げると共に、「紅茶の成分が心臓の疾患から身体を守るといわれているホルモンを手助けしているのでは」「だから元々そのホルモンが無い男性には効果が無いのかもしれない」という仮説を立てている。
心臓健康栄養士で心臓疾患関連の財団に所属しているVictoria Taylor嬢はこの結果を見て、「日々紅茶をたしなむ人への朗報だ」と賛美すると共に、もっと綿密な調査をするよう求めているという。
イギリスは元々紅茶が大好きな民族性を持っている。かつてインドに進出したのもひとえに紅茶を求めるためだという笑い話もあるし、元記事には「イギリスでは毎日1億6500万杯の紅茶が飲まれ、イギリス人の8割は紅茶好き」という話も出るほど。そう考えれば、世界規模で脂肪やコレステロール、心臓発作や脳卒中などの発症リスクを比較すると、案外イギリスやインドあたりの数字は他の国と比べてずば抜けて低い、のかもしれない。
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