普段口にしない、身体に優しい10の食材

2008年03月11日 12:00

身体に優しい野菜イメージ先に【「アメリカで一番健康に悪い」のらく印を押された食品たち】で挙げた「アメリカ人ですら不健康だと思う食品たち」の記事には、さまざまな食品関係の記事へのリンクが設定され、「写真を見ただけで胃のもたれを感じた人にはこちらですっきりしましょう」とアピールしていた。中でも気になったのが【あなたが普段口にしていない、健康に良い10つの食材(The 10 Best Foods You Aren't Eating)】なる記事。日本でも八百屋やスーパーの青果コーナーで、あるいはサプリメントのように袋詰めやジュースの形で瓶詰めにして容易に手に入るものが多く、役に立ちそうな内容だったので簡単にまとめてみることにする。元記事にいわく「これらの食品を口にすれば、処方せんなしで健康をグレードアップできるでしょう」。少々無茶な気もするが、それほどあの記事に心当たりのある人には切実な話なのに違いない。

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Beets(ビート)……アカザ科の栽培植物。赤かぶのようなもの。動脈硬化を防いだり、がんの予防の役割を果たす。

Cabbage(キャベツ)……お馴染みのアブラナ科の野菜。低カロリーでがん予防の酵素を増やす働きをする栄養素sulforaphaneを持つ。

グァバイメージGuava(グァバ)……熱帯地方の果実。トマトやスイカに含まれることで知られているリコピンを大量に含んでいる。このリコピンは、特に前立腺がん予防に役立つことで有名。また繊維質やカリウムを多く含むことでも有益。

Swiss chard(スイス・チャード(不断草))……地中海原産のほうれん草のような葉モノ野菜。視力の衰えを防いでくれるカロチノイドを大量に補充してくれる。

Cinnamon(シナモン)……シナモンロールなどで有名な、独特の香りがする香辛料。血糖値を下げるのに有益。悪質コレステロールを制御する役割も果たす。

Purslane(スペリヒユ)……中国やメキシコ、ギリシアで多く取れる野菜。がんの成長を抑制する可能性のあるメラトニンを多く含む。また利尿効果も期待できる。

Pomegranate juice(ざくろジュース)……中東では昔から大人気のジュース。最近アメリカでも見かけるようになったという。血圧を下げる効果だけでなくビタミンCを効率よく摂取するのにも役立つ。

クコの実イメージGoji berries(ゴジベリー・クコの実)……「グランベリーとさくらんぼうをあわせたような味」と表現されるこの果実、チベットでは1700以上前から薬用として用いられている。糖尿病予防や酸化防止効果を持つ。日本ではサプリメントとして袋に売られていることで有名。

Dried plums(乾燥プラム)……要は「プルーン」のこと。しわくちゃになったブドウのように見えるあのつぶつぶだ。酸化防止効果を持ち、がん予防にも役立つ。

Pumpkin seeds(かぼちゃの種)……かぼちゃの構成要素で一番栄養価の高い部分。マグネシウムを大量に含むので、その補充に有益。


元記事にはそれぞれの野菜を美味しくいただく調理法も記載されている。当サイトは料理レシピサイトではないのでここでは割愛したが、それだけアメリカの人たちが健康情報に注目していることがうかがえる。

なおピックアップされた食品に「酸化防止効果」が多く語られているのは、「酸化は'さび'みたいなもの。それらは細胞の老化やがんに大きく関係するから。だから抗酸化物資を多く取り込んで、体の内部から'さび'を撃退しよう」「そしてこれらの抗酸化物資を多く含む食品を食べれば、血液中の対病物質の増加も期待できる」と説明している。逆にいえばアメリカでは普段、酸化しやすい食べ物を多く口にしているということなのかもしれない。


元記事の最後には「さらに病気を予防して長生きしたい? 10の健康な食品をとり食生活を変えるくらいに簡単ですよ?」と挑戦的な呼びかけと共に、8つの料理レシピが紹介されている。オレガノ風味のサーモン焼きやトマトのガーデンスープなど、ちょっとした洋食レストランの料理のようなものが並べられているが、素材は身体によさそうなものばかり。そしていわく「これらの食品を食事に取り入れて、レトルトなどのパッケージ食品や加工処理された食品とサヨナラして下さい。きっと期待に応えられる成果が出てきますよ」としている。

キャベツはどこの店でも手に入るし、プルーンやかぼちゃの種、クコの実なども袋詰めのおつまみ系食品、あるいはサプリメントを発売しているところなら容易に見つけられる。最近は世界中の野菜を取り揃える店も増えてきたので、その他の野菜も比較的簡単に手に入れることができるはずだ。いざとなれば通信販売を用いるという手もある。

お店でこれらの食材を見かけたら、一度手に取ってみて自分の体のことを考え直してみるのも良いだろう。


■関連記事:
【名古屋市立大、ザクロに前立腺がん抑制効果成分との研究結果発表】

(最終更新:2013/08/10)

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