牛乳に「弱い」人でも安心して牛乳を飲む方法

2008年02月23日 08:00

牛乳イメージつい二、三年ほど前は「消費が減って余ってしまい投棄しなければならない」とまで言われていた牛乳だが、昨今の原油高の影響で逆に供給メーカーでは相次いで値上げを行なっている。それでも牛乳好きな人は多いし、毎日欠かさず飲む人も多いだろう。その一方、「元来から」あるいは「何かをきっかけに」突然牛乳が飲め無くなり、口にすると腹を壊すようになった、という人もいる。そのような人たちも安心して牛乳が飲める方法がないだろうか。実は気軽に誰でもちょっと工夫するだけで、牛乳が飲める方法がある。

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実は当方(不破)もかつては牛乳大好き人間の一人で、一日コップ一杯は必ず牛乳を飲んでいた。しかし数年前に大病をわずらったのをきっかけに突然牛乳が飲めなくなってしまう。牛乳をこれまでのように飲むと、必ずお腹を壊してしまうのだ。お腹が下ると当然体力は消耗する。風邪が厳禁な療養時にとって、体力を消耗して風邪のきっかけにすらなるかもしれない牛乳は、禁断の飲み物に。「もう一生牛乳は飲めないのか」と思うと、それだけで絶望的な気分にすらなった。

牛乳イメージそんな時に教えてもらった方法が「一度牛乳を沸騰させる」こと。さらに「沸騰時に出来たうわずみの膜(まく)を取る」と良い。腹下し覚悟で試しに何度か挑戦してみたが、なるほど確かに腹は下らない。かくして「牛乳さん、これからもよろしくね」ということになった次第。

教えてもらった人の話や【牛乳販売店】などの話によると、牛乳に弱い体質の人は、牛乳内の糖質である「乳糖」を消化する酵素「乳糖分解酵素=ラクターゼ」が少ないか、働きが弱いのだという。特に(今の当方のように)下痢などを引き起こす人のことを「乳糖不耐症」というのだそうな。乳糖が分解されずにそのまま大腸まで送られると、腸内の細菌が乳糖を分解してガスを出すため腸を圧迫したり、大量の水分が大腸に送られて下痢をしてしまうのだという。

このラクターゼは年を取るに連れて減る傾向がある。また、当方のように病気などをきっかけに「乳糖不耐症」になる人もいる。そういう症状の人が牛乳を飲むには、まず一つが「最初から乳糖を分解している乳製品を飲む」こと。例えば「牛乳でお腹ゴロゴロする方に」というコピーで知られている「アカディ」など。これならお腹を壊す乳糖が一部あらかじめて分解してある。

1.一度沸騰させる
2.うわずみの膜を取る

そしてもう一つが、当方が教えてもらった「沸騰させ、さらにうわずみの膜をとる」こと。一度温めることで分解酵素も活性化する。そしてうわずみの膜には熱で形を変えてしまったたんぱく質や乳脂肪の他に、乳糖の成分も多量に含まれている。要は牛乳そのものの成分の圧縮版という形。残った牛乳の部分は多少薄くなってしまうが、「お腹が弱い人」には遠慮したい乳糖も多分に含まれているのだから、膜には「ごめんなさい」をしてもらう。

主治医がいる人は一度念のために相談をしてみるべきだが、「牛乳が飲めなくなったけど、やっぱり飲みたいな……」と考えている人は、ぜひ一度試して欲しい。もう二度とたしなめなくなったと思っていた牛乳と再開できるかもしれないのだから。

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