間もなく確定申告受付スタート。準備は済みましたか?
2008年02月07日 08:00
毎年この時期になるとテレビやネット上で見かけるキーワード「確定申告」。昨年一年間の収支について報告書を作り、税務署にお金の儲けなどを確定するための申告をする「儀式」である。確定申告で申請され問題無しとされた額を元に、国税・地方税、さらには各種保険料などが決まり、支払いが求められることになる。今年の提出期間は2月18日(月)~3月17日(月)(所得税の場合)。サラリーマンの多くにとっては会社側による「年末調整」ですべて事を済ませてくれるので気にすることもないが、自営・自由業の人や、昨年医療費をたくさん使った人、相続を受けたり住宅を購入した人、株やFXで損をしたり儲けた人のほとんどは確定申告をしなければならない(あるいは「した方が良い」)。
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●役立つメディア記事たち
この時期にあわせ新聞や各大手サイトなどでは「確定申告特集」と銘打ち、さまざまなガイド記事を展開している。税理士などに丸投げしていない限り、毎年あまり変わり映えのしない内容でも非常に役立ち、参考になるものである。
【オールアバウトジャパン(2454)】が運営している、専門家による知識の集大成的サイト「オールアバウトジャパン」でも早速【2008年 確定申告ガイド】が掲載された。分かっていることが多くても、このような専門家が説明するガイドは非常に頼もしく見えてくる。FAQも用意されているので、すでに申告書を仕上げた人のチェック代わりにも使えるだろう。
また、毎年この時期になると1号ほぼ丸ごと「確定申告特集」の記事で占められる、月刊マネー冊子『ダイヤモンド ZAiの3月号』も、やはり確定申告の特集がメイン。確定申告をしない人にとっては何の役にも立たない内容だが、該当者には最強のヘルプアイテムになりうる。
何しろさまざまなパターン毎に必要な書類の一覧、そして具体的な入力例が順序立てて説明されているのがありがたい。付録に下書き用の用紙が用意されているのも嬉しい。税制上の法律改正が行なわれた場合には、その改正に応じた説明がなされている。「去年買ったから今年は要らないや」ということにはならないので要注意。
●e-Taxとカードリーダライター
最近では「e-Tax」という、「パソコン上から確定申告を行なえるシステム」が少しずつだが普及しつつある。詳細は【国税庁の専用ページ】で確認してほしいが、わざわざ税務署に足を運ぶ必要がない、最高5000円の税額控除(課税対象金額控除ではない)が受けられるなど、特典も多い。かつては書類送付が別途必要など今ひとつの使い心地だったが、毎年少しずつ改善されている向きがある。
「e-Tax」を用いるのに欠かせないのが、本人確認を電子認証するための「電子証明書」。先に【住民基本台帳カードを作ろう】で少し触れたが、住民基本台帳カードに添付する機能「電子証明書(公的個人認証サービスに基づく電子証明書)」を「電子証明書」として用いるため、その機能を添付させた住民基本台帳カードとそのカードを読み込ませるICカードリーダライタが必要になる。
この「ICカードリーダライタ」の詳細については【公的個人認証サービス対応ICカードリーダライタ普及促進協議会の公式サイト】にあるが、対応している機種をしっかりと確認してから買い求めた方が良い。「ICカードのリーダーなら何でも良いだろう」と思って買った後に「使えませんでした」では泣くに泣けない。
協議会側が確認した対応リーダライタとして掲載している機種とアマゾンの商品とを比較してみたところ、少なくとも『SHARP ICカードリーダ RW4040』や『日立 ICカードリーダライタ [HX520UJJ] 』 、『SCR3310-NTTCom』『SCR331DI-NTTCom』は問題なく使えるようだ。今年からe-Taxに挑戦してみようか、という人は住民基本台帳カードの作成と共に、これらのICカードリーダライタの手配を忘れずに。
当方(不破)の場合、配当金の源泉徴収分や医療費控除などの問題、そして何よりも勉強になるということから、入院の機会以降は毎年確定申告を行なっている。申告書類を作成する数日間は、正直非常に多忙になるし面倒くさい。さらに日頃から各種書類(特に領収書)を整理しておいたりExcelに入力しておかねばならず、やもすると投げ出したくなることもある。
しかし確定申告は「やればそれだけ確実に成果が得られる」もの。人によっては「やらねばならない義務」でもある。むしろ例年のイベントのようなものと考え、楽しんで望むようにしたいものだ。
(最終更新:2013/09/07)
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