基本が大事、でも難しい・相手のビジネスマナーで気になってしまうことランキング
2008年02月05日 08:00
検索エンジンgooにおいて実施されていた【相手のビジネスマナーで気になってしまうことランキング】の結果発表が行われ、第一位には「時間に正確かどうか」がついた。その他上位についた「気になる」ことは、相手だけでなく鏡の前の自分自身にもうったえかけたくなるような内容になっている。
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goo ランキング |
相手のビジネスマナーで気になってしまうことランキング |
1 | 時間に正確かどうか |
2 | 服装・身だしなみ |
3 | 敬語の使い方 |
4 | 挨拶 |
5 | 上司や目上の方への接し方 |
6 | 電話の取次ぎ |
7 | ビジネス文書の書き方 |
8 | 接客 |
9 | 訪問時のマナー |
10 | 各種挨拶 |
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今調査は2007年12月、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。集計母数は掲示されていない。
モノを作りあるいは仲介し、相手とのやりとりの中で初めて成立する「ビジネス」の場において、欠かすことができないのが「ビジネスマナー」。ある意味相手との「熱き戦い」の場でもあるビジネスのシーンにおいて「空気読め」ではないが、知っていて当然の「たしなみ」が出来ていないとそれだけで相手に与える印象を悪くし、マイナスポイントを受けてしまう。いわばロールプレイングゲームなら初期装備をもらい損ねたり、マラソンならスタート直前に靴ひもがほどけるようなもの。
なお今回のランキングは「相手のマナーで気になること」だが、同時に「自分が気をつけねばならないこと」でもある。相手のダメなところに気が付くがゆえに、「自分はあのようなスタイルではいけないな」と思うわけだ。
トップについた「時間に正確かどうか」は元記事にもあるようにビジネスにおける基本中の基本。自分が仮に5分遅れたら、自分の時間を5分ロスしただけでなく、相手の人数分×5分時間を無駄にさせた、つまりそれだけ相手に悪い印象を与えてしまうという現実をしっかりと認識してほしいもの。余裕を持った行動を習慣として身に付けるのはもちろん、万一遅れてしまう時には事前の連絡を欠かさずに。中には「宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島での決闘」のごとく、多少遅れて顔を出した方が自分の優位感を印象付ける戦略だと主張する人もいるが、姑息の粋でしかないことは言うまでも無い。
第二位には「服装・身だしなみ」。色々否定する意見もあるし、挽回するチャンスはいくらでもあるが、やはり第一印象は大切。はじめての印象次第でその日一日の気分・気持ち・対応ががらりと変わってしまう。フリーでラフな状況が許される場合と許されない場合があることを忘れてはならない(例えばくしゃくしゃのシャツにだれたネクタイをした銀行員に対応されたら「この人に頼んで大丈夫か?」と思うに違いない)。かしこまりすぎもどうかと思うが、最低限の身だしなみは必要。
第三位以降も「敬語の使い方」「挨拶」「上司や目上の方への接し方」「電話の取次ぎ」など、企業に入社した後の新人研修で必ず実施する項目ばかりが並んでいる。いわばこれらの項目は「ビジネス社会」という戦場において戦陣を開く「企業戦士」ことビジネスマン・ビジネスウーマンたちにとって欠かせない、「新兵訓練の項目」に他ならない。これらの項目の訓練を怠れば、戦場で「負傷」「戦死」(つまり相手からの印象を悪くし、ビジネスで失敗する)してしまう。
今回のランキングは「ビジネスマナー」についてだが、いずれもがあらためてリストアップされるとごく普通の、当たり前で基本的なことばかり。しかし「基本的なことが一番難しい」のは、誰もが実体験として認知していることだろう。幸いにも上記の新人研修やインターネット・各種書籍など学べる機会はいくらでも存在する。後に現場で失敗をして赤っ恥をかいたり自分自身の情けなさを悔やむ前に、少しでも習得することを心がけよう。
なおビジネスマナーの基本は「相手のことを思いやる気持ち」。自分が逆の立場ならどう思うか、どのようにされると喜ぶかを考え、それを相手に行なえば良い。そう考えると、あまり難しいものでは無い。気構え過ぎずに経験を経て、少しずつ習得していこう。
ちなみに同ランキングページでは最近、「このランキングに対する評価」が掲載されている。大抵のランキングでは「面白い」や「ありえなーい」が上位を占めるのだが、今回においては「そうそう」が過半数を占めるという特異な結果が出ている。列挙された内容に、色々と思い当たる(相手だけでなく自分自身にも)ところがあるのだろう。
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