「大枝」こと「大樹の小枝」
2008年02月03日 12:00
「Garbage Shot」第八十四回。今回は【森永製菓(2201)】のお馴染みなお菓子「小枝」ブランドの新商品「大樹の小枝」を紹介。個人的に「大樹の小枝」は呼びにくいし分かりにくいので「大枝」と呼んでいるところから、今回の記事タイトルもこのようになった。イメージ的にも「大枝」の方が分かりやすいと思うのだが、どうだろうか。
スポンサードリンク
この「大樹の小枝」は【発表リリース】にもあるように、1971年の発売から37年を迎えた「小枝」シリーズを記念して、「おいしさをそのままに、太く大きなまさに大樹に」したワンハンドバータイプチョコレート。リリースによると「小枝<ミルク>」のチョコ・パフ・ナッツが作り出す独自の食感はそのままに、菓子サイズをアップ。チョコレート感たっぷりで、満足感のある品質、なのだという。価格は105円(税込み)。
いわく「切り株販売台を使って店頭を盛り上げていきます」とあったが、少々色合いの違う箱型の入れ物に収められていただけで、期待したような形のケースに入っているわけではなかったのが残念(切り株そのままの円筒形の形をしたケースに、立てかけるように陳列されているのかと思ったのだが……)。
大樹の小枝
サイズは約170×40×20ミリのスティックタイプ。重さは42グラム。カロリーは230kcal。重量感がそれなりにずっしりとあり、通常の「小枝」(45×8×5ミリ、1.5グラム)を見た後、あるいはよく知っている人が見ると異様な違和感を受ける。
実際に「小枝」と「大樹の小枝」を比較してみた
このように二つ(二本)を並べてみるとスケールミスな錯覚を受けてしまう。まるで世界一背の高い人が世界一背の低い人と対談した時の写真のようだ。ちなみに重量比で計算すると「大樹の小枝」は「小枝」28本分。
さて早速試食。単に「小枝」の大型版を食べているようなもの……かと思ったのだが、少々食感が違うことに気が付いた。「小枝」を食べた時のようなチョコレートの支配感が気持ち少ないような気がする。
「大樹の小枝」の断面図
少々斜めにして切り込みを入れた断面図を見てもらえば分かると思うのだが、バー内部のナッツやパフがぎっしりと詰まっている。これはこれで嬉しい話なのだが、「小枝」ならではの「小枝はチョコレートがメインなんだよっ!」という自己主張が損なわれ、やもすると「単なる大型のチョコレートパフスティック」に成り下がってしまったような感がある。いわば以前紹介した【グリコポッキー極細】で見受けられた「スケールダウンしたためにチョコレートの比率が高くなり、チョコレート菓子として強調された味になる」の逆転現象が起きている。
もう少しチョコレート分を多くするなり、外装部分のチョコレートの層を厚くすれば、「小枝の大型版だよ」という強いアピールを受けることができたはず。少々残念。しかし「小枝っぽさが多少損なわれている」という点以外はしっかりしたチョコレートバーに違いはなく、その点では及第点を与えることができよう。
なお今商品は各コンビニ店以外に一般のスーパー、そしてディスカウントストアや100均ショップでも見つけることができた。「小枝」シリーズを好んで食べている人は、一度チェックを入れてみると良いだろう。
スポンサードリンク
ツイート