hacomo(ハコモ)がおりなす素敵な段ボールの世界
2008年02月15日 06:30
簡易な紙の材質でありながら、その波型の内部構造などで信じられないほどの強度を持つ「段ボール」。その段ボールを使ってさまざまなおもちゃを生み出し、「作る楽しさ」と「共通の話題を得て他人と語り合うコミュニケーションを満喫する」ことを提案している商品群がある。それが【hacomo(ハコモ)】と呼ばれるもの。2月8日まで東京ビッグサイトで開催された「ギフトショー2008」に出展され、話題を集めたという。
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ハコモな恐竜たち
ハコモの公式サイトにはその生まれた理由として次のようなメッセージが寄せられている。
ゲームやインターネットの普及により、手でモノをつくる経験の少なくなった子供たち。
そんな子供たちに「モノづくり」の楽しさを知って欲しい。
そして、そこから生まれるコミュニケーションを大切にして欲しい・・・。
そんな想いからhacomo(ハコモ)が誕生しました。
名前の由来でもあるハッピーコミュニケーションをコンセプトに、「面白くて楽しいもの」をクリエイトしています。
要は、NHK教育テレビでかつて放送されていた「できるかな」の世界。シンプルで楽しく、自分の手の中で作られる新たな世界の創造を、言葉通り「自分の手で」体験しようという訴えだ。
「ハコモ」を提供しているのは各種段ボールを提供したり、企画やデザイン、コンサルティングまで行なう【富士ダンボール工業】。いわば「段ボールのプロフェッショナル」。その「段ボールのプロ」が行なっているビジネス(というよりクリエイティブ活動)の一つが「ハコモ」。
この「ハコモ」は段ボールが型抜き加工され、切れ目が入っている状態で提供される。購入者はその切れ目に従って折り曲げ、差し込むことで、のりやはさみなどの工具を一切使わずに組み立てることができるというもの。完成品は段ボール独特のシンプルさと素朴さがにじみ出ており、一種の芸術性すら感じ取れる。
ティラノサウルスの展開図と完成図。ちなみに口が動くそうな。
段ボールが織り成す新しい世界、「ハコモ」の仲間たち
「ハコモ」に使われている段ボールは「EF」と呼ばれている企画のもので、厚みは1.5ミリとなる。完成品のサイズはティラノサウルスで25×6×15センチ、ハムスターで39×22×15センチほど。
公式サイトの構成を見ればお分かりの通り、「ハコモ」をツールにしたSNSも登場している。いわく、自分で作った「ハコモ」に色を塗ったり、アレンジした作品を他人に披露しようという場とのこと。「ハコモ」の目的の一つである「共通の話題を得て他人と語り合うコミュニケーションを満喫する」を、作った本人の周囲だけでなく、ネットを使って日本中の人と行なおうという按配(あんばい)だ。
この「ハコモ」、富士ダンボール工業の通販サイト【ボックスメーカー】で購入できる。値段もお手ごろ(税込み315円から)で、製作も簡単なので工作が苦手な人でも挑戦できるだろう。もとより段ボール製なので加工や色づけも容易だから、アレンジのハードルも低い。ちなみにこの通販サイトでは「段ボール家具」なるものも販売している。こちらも機会があれば改めて紹介しよう。
段ボールという素朴な素材を用いながら、センスあるインテリアとして注目したいアイテムかもしれない。
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