角川GHD、アスキーとメディアワークスの合併を承認・社長交代も発表

2008年02月29日 06:30

書籍イメージ【角川グループHD(9477)】は2月28日、同社の連結子会社である出版会社メディアワークスとアスキーの合併について、メディアワークスを存続会社とする吸収合併方式を承認したと発表した。3月31日に両社の臨時株主総会が開催され、4月1日に合併の効力が発生する(【発表リリース、PDF】)。

スポンサードリンク

今件の詳細はすでに【アスキーとメディアワークスが合併へ・新社名は「アスキー・メディアワークス」】でお伝えしているが、合併理由は出版業界を取り巻く環境が変化する中「メディアワークスとアスキーは競合するところがなく相互補完できる関係にある」こと、両社の強み(メディアワークスのエンタメ領域、アスキーのITやパソコン領域)を組み合わせれば「より強力で多彩な事業領域の展開」ができ「経営的な合理化も図れる」との理由からくるものと説明している。

メディアワークスは角川グループホールディングスの完全子会社、アスキーはメディアリーヴス(角川グループホールディングスが97.2%を持っている)の完全子会社であり事実上の角川の孫会社にあたる。

新会社名は株式会社アスキー・メディアワークス(ASCII MEDIA WORKS Inc.)となる。資本金は4億9300万円。代表取締役には現在のアスキーの社長にあたる髙野潔氏が就任する。

なお角川では同日、4月1日から代表取締役社長兼COO(最高執行責任者、Chief Operating Officer)の本間明生氏が取締役相談役に退き、現在常務取締役でメディアワークスの代表取締役会長や角川モバイル代表取締役社長なども兼任している佐藤辰男氏が代表取締役社長兼COOに就任することも発表している(【発表リリース、PDF】)。

今回の措置は出版業界全体が冬の時代を迎える中、子会社の整理と人事刷新で体制を整備して苦境を乗り越えようとしているようにも見える。その成果が出るのかどうかは、今年一年である程度形が見えてくるだろう。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ