パソコンを長持ちさせる「5つの鉄則」

2008年02月07日 08:00

DELL製パソコンイメージ当方のように仕事場でも自宅でもパソコンを縦横無尽に使っている人は世間に山ほどいるはず。まさに携帯電話やエアコン、テレビのように、「無くてはならない」家電商品(?)と言っても過言ではない。そんなパソコンも他の商品と比べると意外に「やわ」で、耐久時間もそれほど長くない。性能向上などではなく、壊れてしまって修理に出したり買い換えた経験を持つ人も多いだろう。そのような状況下で「今使っているパソコンは長持ちしてほしい」という万人の想いに答える特集が昨日【日経BP】に掲載されていた。当方の反省・実体験もあわせ、ここに紹介してみることにする。

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パソコンを長持ちさせるための「5つの鉄則」を元記事で教えてくれたのは、やはり当方も現在お世話になっているデルコンピュータでテクニカルサポートを担当する大宮哲夫本氏。賛否両論諸説あるだろうが、個人的な体験からすればデルのサポート体制は世界一だと思う。何しろ午後11時過ぎにハードディスクのトラブルで相談の電話を入れても、しっかりとしたアドバイスをいただけるのだから。

詳細は元記事を参照していただくとして、当方の経験談などを織り交ぜて紹介していく。

●1:パソコンで壊れやすい部分は、部品点数の多いもの

「電源やDVD/CDドライブ」は部品数が多く壊れやすいらしい。確かに読み込みエラーが出てクリーニングしても状況が変わらなかったという経験がこれまでに何度かある。元記事では「電源は多種多様で価格も高いが、CD/DVDドライブは規格が統一され価格も安いので、思い切って交換するのも吉」と説明している。ただ、ハードを取り替える事はできても、ドライバーソフトの面で頭を抱えることが多いので、素人(当方含む、以下同)には難しいかもしれない。

●2:バッテリーや電源には負担を掛けない

携帯電話や充電式の電池と同じように「バッテリーを使いながらの充電は負荷が大きい」。AC電源を接続したらバッテリーを外すのも良い。さらに「電源を入れるときには、瞬間的に『突入電流』と呼ばれる過大な電流が流れますが、これが信頼性を下げる要因になります。ひんぱんに電源のオン・オフは繰り返さないほうが良い」とのこと。これは外付けハードディスクの寿命問題でよく言われていたお話。

パソコントラブルイメージまた、当サイトでも何回か紹介している、USBを電源代わりに使う周辺機器は、本体に負荷を与えることになりかねないので多用はしないほうが良い、とのこと。

●3:パソコンの苦手なものは熱、ほこり、タバコ

ごみやタバコのヤニはパソコンに限らず精密機械にとって大敵。パソコン内部の回路やその他部品に直接影響を与えるだけでなく、ファンなどをさえぎってパソコンの空気の流れを留めてしまう可能性がある。空気の循環が悪くなるとパソコン内の温度が上昇し、パソコン利用者には耳にしたくない「熱暴走」が発生しうる。こうなると、誤動作ならばまだ良い方で、壊れてしまう可能性も出てくる。

当方も昨年の夏、突然通信が出来なくなるという原因不明のトラブルに見舞われたが、これが熱暴走によるものらしいということを突き止めるのに随分と時間がかかったものだ。最近ではパソコン内部の温度を測定できる各種ソフト(【例えばこれ「MobileMeter」】)も多く出回っているので、怪しいと思ったらチェックしてみよう。

●4:自然寿命より事故で壊れることが多いパソコン

大宮氏の経験則からの話として、物理的なトラブルで壊れてしまう場合が多いのだという。コードに足をひっかけてしまったり、飲食物を間違ってこぼしてしまうなど、「そんなことやるわけないじゃん」とこの瞬間は思っていても、やらかしてしまう可能性はゼロとはいえない。

また、落雷による「悲劇」も昔と比べれば減ったものの、ゼロには至っていないらしい。落雷時のトラブルを防ぐコンセントも今では安価で発売されている。それらを使うなり、あまりにも落雷が酷いのなら電源そのものを抜いておけば一安心。

●5:大掃除と一緒にパソコンも掃除しよう

エアダスターイメージこれまでの4つが消極的な対処法だったのに対し、最後の1つは積極的な対処法。トラブルの多くは不摂生によるものなのだから、それを防げば寿命を延ばすことができる。特にキーボードには(キーボードカバーを使っていないと特に)ほこりやごみが山ほど入り込んでいるはず。

ヤニならともかくホコリなどなら、『市販の専用エアダスター』(圧縮した空気を高速で噴出させることでホコリなどを「吹き飛ばす」スプレー)を用いれば対象部分に手を触れずに処置を施すことが出来る。静電気に気をつけることさえ念頭におけば、当方のような初心者でもさほど難しくはあるまい。

特にファン部分やキーボードへの「エアダスター」の効用は絶大。キーボードのすき間からごみが言葉通り「吹き出てくる」様子は、一種の快楽すら感じることができる。


元記事をチェックしながら自分の体験談・感想を書いているうちに、いかに当方自身がパソコンに対して「不摂生をさせてきたか」が分かり、非常に申し訳ない気分になってしまった。上記のようなチェックや対処方法は、指摘されればなるほどその通りなのだが、ついつい後回しにしてしまい、結局何もやらないことが多い。そして実際にトラブルに遭遇してから「ああ、常日頃から掃除をしておけば」と後悔することになる。

今や生活には欠かせない存在となった、パソコンやその周辺機器。元記事では「大掃除の際に」と言及しているが、一年に一度ではなく数か月毎に「感謝の意を込めて」掃除をするのが良いのだろう。そうすればきっとパソコン側も、「長持ち」という反応で応えてくれるに違いない。


(最終更新:2013/09/07)

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