SBI、株式交換でSBIイー・トレードを完全子会社化へ

2008年01月16日 06:30

株式イメージ【SBIホールディングス(8473)】は1月15日、同社のインターネット証券子会社である【SBIイー・トレード証券(8701)】を株式交換方式で8月1日にも完全子会社化すると発表した。イー・トレードは7月28日に上場廃止となる。交換比率はSBIイー・トレード1株に対しSBI3.55株。両社の6月下旬における株主総会での承認が前提(【発表リリース】)。

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リリースなどによるとSBIでは6社の連結子会社が日本国内に上場。イー・トレードのSBI保有比率は最新の四季報によれば52.2%に相当する。SBI側では総合的な金融事業展開と経営資源の最適化を図るため、さらに(独立性の乏しい)親子上場について昨今では証券取引所や証券会社から否定的な意見が強いことから、今回イー・トレードとの親子上場関係を解消することにしたという。ちなみに株式交換に使われるSBI株式のうち110万9000株は同社の金庫株を用い、残りは新株を発行する。

SBI側では今後、160万もの口座を持つイートレードの顧客基盤を有効活用し、さらに「インターネットでの金融のワンストップサービス」の展開を強化していくという。すでに2007年9月には住信SBIネット銀行を開業、さらに本日1月16日にはネット損保「SBI損保」をスタートする。イー・トレードの完全子会社化により、金融コングロマリットとしての経営推進はさらに推し進められることになる。

なお1月15日現在、SBIの時価総額は約3083億円、イー・トレードは約3325億円と、子会社の方が親会社より時価総額が大きい「資本上のねじれ状態」にある。今回の完全子会社化はこのねじれ状態の解消も一因であるようだ。

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