日本売りが加速しているのではないか、と心配する面もある…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、四週連続して売り超し(2008/01/31)
2008年01月31日 19:35
東京証券取引所は1月31日、2008年1月21日から25日(1月第4週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は7兆3395億0854万6000円なのに対し、買い総額は7兆1620億7170万5000円となり、差し引き1774億3684万1000円の売り超しとなった。取引金額も先週以上に高く、気合を入れた売り超し状態にあることが分かる。なお他の3部門のうち個人・証券会社も売り超しのままで、法人のみが買い超し状態にある(【最新発表リリース、PDF】)。
スポンサードリンク
1月21日から25日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……8474億1088万0000円/1兆1886億9094万8000円(3412億8006万8000円買超)
・個人……1兆8354億8131万8000円/1兆8104億6299万3000円(250億1832万5000円売超)
・外国人……7兆3395億0854万6000円/7兆1620億7170万5000円(1774億3684万1000円売超)
・証券会社……1311億万7901万1000円/1289億2672万1000円(22億5229万0000売超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。
11月19日～22日……2439億9649万5000円売超
11月26日～30日……944億5589万8000円買超
12月3日～7日……1137億6343万3000円買超
12月10日～14日……4511億4427万9000円売超
12月17日～21日……2347億5945万2000円売超
12月25日～28日……2375億6100万4000円買超
1月4日……162億8644万8000円売超
1月7日～11日……241億5504万4000円売超
1月15日～19日……1595億5362万7000円売超
1月21日～25日……1774億3684万1000円売超
今年に入ってから売り超しが続いている外国人投資家勢だが、今週発表週もやはり売り超しで、四週連続しての売り超しとなった。しかも売り超し額が減るどころか増える傾向にあり、いよいよもって日本売りが加速しているのではないか、と心配する面もある。
次回計測週では日経平均株価が今回発表週を底値とする形で、やや持ち直しつつあるようにも見える週のデータとなる。仮にこのデータで外国人投資家が買い転換しているようなら、昨今の下落相場は外国人投資家による売りが最大要因であることが、また一つ裏付けられることになるだろう。
スポンサードリンク
ツイート
最新情報をRSSで購読する