からだスマイルプロジェクトの低カロリーな調理パン・菓子パン「クリームパン」「チョコクリームパン」編

2008年01月29日 12:15

からだスマイルプロジェクトの調理パン・菓子パン編イメージGarbage Shot」第八十三回。今回は以前【対メタボ共同戦線・5社が共同開発した低カロリーパンをコンビニやスーパーで発売】で紹介した、「からだスマイルプロジェクト」の共同開発商品第一弾、低カロリーのパンのうち、前回【からだスマイルプロジェクトの低カロリーな調理パン】で紹介できなかった菓子パンを紹介。惣菜パンはすでに発売済みだったものの、菓子パン2種類は1月29日発売だったので、このように時間差紹介と相成ったわけだ。惣菜パン3種類を紹介した後、「甘い(菓子)パンがあるといいのに」という意見を複数いただいていたので、同じシリーズながら今回も試食をかねて記事にすることに。

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「からだスマイルプロジェクト」とは【伊藤忠商事(8001)】と同社を筆頭株主と仰ぐ[ファミリーマート(8028)]、【ユニー(8270)】とその子会社の【ユーストア(9859)】【サークルKサンクス(3337)】の5社が共同して立ち上げたプロジェクト。健康意識の高まりに対するニーズに着目、「お客様の健康に資する商品を原料レベルから共同で研究開発し、ご提供していく」という目標をかかげ、「素敵な笑顔を、あなたの毎日に」をコンセプトに美味しい食品を展開していくというもの。

まず第一弾として開発されたのが1月15日から発売されている低カロリーの調理・菓子パン。正式名は「このおいしさでこのカロリー! 食物繊維もうれしいパン」。原料メーカーから小売まで、各社が協力して商品開発に望むことで、カロリー低減・食感や味が通常のパンから損なわれない新しいパン生地の開発に成功している。具体的には小麦の一部を食物繊維に代え、砂糖や油脂を減らす代わりに発酵種を駆使して代替したとのこと。また、小麦の代わりに利用し、不足している食物繊維が1商品につき3グラム以上含まれることになった。

生産そのものは敷島製パンに委託。11種類のパン(菓子パン)すべてが共同5社で発売されるわけではなく、特定企業限定のものもある。販売時にはそれぞれのコンビ二で独自のオリジナルブランド名を残しつつ、共同プロジェクト名「からだスマイルプロジェクト」をパッケージにつけて共同開発商品であることをアピールしている。……とここまでは先の記事とほぼ同じ。

今回ファミリーマートで購入したのは「クリームパン」と「チョコクリームパン」の2種類。前回「ファミリーマートでは他にクリームパン・チョコクリームパンが発売されているはずなのだが店頭では見当たらず」と愚痴をこぼしたが、単に発売日前だったというわけで、お恥ずかしい限り。

今回購入した「クリームパン」と「チョコクリームパン」
今回購入した「クリームパン」と「チョコクリームパン」

それぞれのデータは次の通り。

・クリームパン(125円/90g)……183Kcal/食物繊維4.0g/ナトリウム197mg
・チョコクリームパン(125円/80g)……176Kcal/食物繊維3.9g/ナトリウム168mg


二つ合わせて359Kcal。ちょっと大きめな菓子パン1つ分のカロリー程度。下手すると普通のメロンパンあたりより少ないだろう。昼食ならこれ+先の惣菜パン1つ+紙パックの野菜ジュースで十分過ぎるくらい。

さて早速封を切って中身を取り出し、試食してみることにする。

「クリームパン」
「チョコクリームパン」。
上から「クリームパン」「チョコクリームパン」。今シリーズは成分やカロリーに注力されているので、見た目はきわめてシンプル。クリームパンがやや小ぶりかな?
「クリームパン」
「チョコクリームパン」。
「クリームパン」「チョコクリームパン」それぞれの断面図。中身もやはりごく普通の菓子パン。

そもそも「このおいしさでこのカロリー! 食物繊維もうれしいパン」の菓子パンや調理パンはカロリーなどの栄養成分がセールスポイントであるため、見た目はごく普通のパン。写真だけ見せられたら「なにこのパン会社の商品案内」くらいにしか思われないに違いない。断面図のクリームやチョコ、パン生地部分を見ても、何も変わったところはない。

「チョコクリームパン」の断面をアップで。普通の調理パンより気持ち密度が濃くもさもさしている?
「チョコクリームパン」の断面をアップで。普通の調理パンより気持ち密度が濃くもさもさしている?

パンの封を切った時に、惣菜パン以上に鼻腔を甘い香りがくすぐったような気がした。元々菓子パンなのだから甘い香りがして当然なのだが、ひと口含んでみてその香りが確かなものであることが確認できた。また、惣菜パンの時にも触れたが、食感(歯ごたえ)が普通の菓子パンのパン部分よりも、いくぶん「もっさり」「もさもさ」しているような重たいような気もする。ただ、それ以上のものは何もなく、違和感もない。パッケージを見せずにこのパンを手渡され食したら、恐らく今シリーズの菓子パンだとは分からなかったはずだ。

両方をそれぞれ少しずつ食べてみたが、カロリー低減のために行なわれた生地の変更による味の変化・低下・違和感はほとんどないに等しい。一番気にかかるであろうパン内部の「チョコレート」や「クリーム」の部分も「カロリーを減らすために分量や甘さが普通の菓子パンの半分になっているのでは?」という不安を杞憂にさせるものだった。一流のパン屋さんの出来たてのパンとは比べようもないが、味もそれなりによく、しっかりと「クリームパン」「チョコクリームパン」している。値段が通常の調理パンよりいくぶん高めのようにも見えるが、食物繊維を十分に取得でき、カロリーがここまで抑えられているのなら満足のいける内容といえるだろう。

先に惣菜パンの紹介記事を書いた時に「甘さに重点が置かれるクリームパンなどは1ランク下のものになるのではないか」という不安があったが、そんな心配など無用だった。大きさが通常の菓子パンと比べるとやや小さめにも見えるが、「いかにも代替品使ってます!」的な味でもなく、カロリーのことを考えると十分に合格点。さらに今回の菓子パン二種類は先の惣菜パンと比べ(具の内容ゆえに)塩分が少なめなのも嬉しいお話。今後展開されるであろう、このプロジェクトの第二弾以降の商品発表が楽しみだ。

お店で見かけることがあれば、ぜひ一度手にとって普通の菓子パンとの違いを試してみてほしい。

(最終更新:2013/08/14)

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