暖冬で 肉まんあんまん売れ残り 井村屋業績 下方修正

2008年01月29日 08:00

肉まんイメージ【井村屋(2209)】は1月28日、2008年3月期第3四半期の財務・業績の概況を発表すると共に、連結決算の業績予想について下方修正を行なった。同社が主力商品としている肉まんやあんまんなどの中華まんが暖冬で思ったほど売れず、さらに原材料価格が高騰したことが業績に影響を与えた(【発表リリースページ】)。

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発表された2008年3月期の通期業績予想数値は次の通り。

売上高……327億円(▲7億円)
営業利益……▲1億3500万円(▲6億2500万円)
経常利益……▲6500万円(▲6億1500万円)
当期純利益……▲1億9000万円(▲5億2000万円)

()内は前回予想からの修正値


すべての値において前回予想から下方修正され、赤字に転落するとの予想に切り替わっている。この予想のままだと2期連続しての経常赤字ということになる。

昨年は猛暑もあり主力商品の一つであるアイスクリームの売上が伸びた(前年同月比112.9%)ものの、今年は【12月度の外食産業の売上は前年同月比でプラス3.5%・ファストフードが引き続き健闘】でも少し触れたように暖冬ということもあり、主力商品である「肉まん、あんまん」をはじめとした加温商品の売上が不振で、「不本意な」結果に。特に「肉まん、あんまん」については売上高が前年同月比86.7%という「極めて低調な実績」に終わったという。さらに原材料費の小麦や砂糖、豚肉などの相次ぐ値上げにより生産コストの上昇もマイナスに働いた。

最後の第4四半期において井村屋側では、消費低迷という環境の中ではあるが、「遅れ気味の冬」に加温商品へのセールスを強めることで、これまでの不振を取り戻すとコメントしている。

冬のコンビニ定番の中華まんも、暖冬と物価高、消費縮小にはいささか旗色が悪いようだ。

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