【更新】男「腹減った時」女「料理が面倒な時」 男女で異なるカップめんのニーズ
2008年01月27日 12:00
C-NEWSは1月24日、カップめんに関する購買行動やブランドイメージに関する調査結果の一部を公開した。それによるとカップめんを食べる時の状況としては、男性が「お腹が減った時」なのに対し女性は「調理が面倒な時」と答える割合がもっとも多いことが分かった。男女でカップめんをどのような食品と考えているのか、微妙な違いが調査結果に出たと思われる([発表リリース])。
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今調査は1月12日から14日までの間に15歳以上を対象としネット経由で行なわれたもの。有効回答数は1000で男女比は1対1。年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50歳以上でそれぞれ均等割り当て。
カップめんをどのような時に食べるのかたずねたところ、全体では「お腹が空いた時」「すぐに食べたい時」が同数で48%を占めた。「腹が減ってすぐに何か口にしたい時にぴったり」という、カップめんの特徴をそのまま表しているかのようだ。
カップめんをどのような時に食べるのか(上位5項目のみ)
男女別に見てみると面白い傾向が見られる。男性は「お腹が空いた時」が飛びぬけて多く55%を占めている。一方で女性は「調理をするのが面倒な時」が一番多く52%、その他にも「すぐに食べたいとき」なども次席に見える。
この結果を見ると男性はカップめんをごく普通の食事の一つととらえているのに対し、女性は「通常の食事とは別の代替食」と見なしている感がある。あくまでもカップめんは普通の食事ではなく、何らかの事情がある時に口にするものといった、ある意味ドライな考え方といえるだろう。
男女で馳せる想いは違うとしても、ニーズは高いカップめん。しかし次の調査「1~2年前に比べてカップめんを食べる頻度はどのように変わったか」の結果を見ると、ややカップめん離れが進んでいるようにも見える。
1~2年前に比べてカップめんを食べる頻度はどのように変わったか(カップめんを食べる人ベース)
全体では「減った」派が20%、「増えた」派が16%と、やや減る傾向が見られる。10代は「増えた」派の方が多いが20代で逆転、年代を経るにつれて「減った」派が「増えた」派を凌駕していくのが分かる(もっとも「変わらない」も年齢経過に連れて増えていくが、これは年をとると一、二年で生活環境が激変する機会は無いからなのだろう)。
一部公開されているデータによると、「増えた」派の理由としては「一人暮らしを始めた」「忙しい日が増えた」と回答している人が多いとのこと。高校・大学生になり、生活環境も変化して、じっくりと食事を作る(あるいは作ってもらう)機会がなくなったのがカップめんを食べる機会が「増えた」派の実情かもしれない。
以前と比べたカップめんを食べる頻度のグラフで、「変わらない」も年齢経過に連れて増えていく。これは年をとると一、二年で生活環境が激変する機会は無いからなのだろう。一方で「減った」派は「健康のことを考えるようになった」「食事を作る機会が増えた」などの理由が多く挙げられたとのこと。
すぐに作れて栄養豊富、味も良好なカップめんだが、保存性の向上のために高塩分・高カロリー・高脂肪、さらにはさまざまな人工調味料が使われているものも多い。昨今の健康志向、健康ブームと共に、敬遠される機会が増えるのも致し方あるまい。その観点で考えると、肥満や健康に敏感な女性が「カップめんはあくまでも代替品」と考えている傾向にあることが理解できよう。
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