初めて気が付く間違い何個ある? 間違えて音読していたコトバランキング
2008年01月22日 06:30
検索エンジンgooにおいて実施されていた【実は…間違えて音読していたコトバランキング】の結果発表が行われ、第一位には「依存心(いそんしん)」がついた。第二位以降にも指摘されて「なるほど」と思えるものが多く、非常にためになるランキングとなっている。
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今調査は2007年12月、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。集計母数は掲示されていない。
今サイト上の文章や携帯電話、電子メールなどインターネット上の文字、あるいは手紙・葉書、各種書類など文字列上で意思表示をする場合にはそのまま文字を相手に「見せる」ため読み方にはさほど気を使うことがない。本人が読み方を間違って覚えていたとしても、漢字で表記してしまえば(表記できていれば)相手には正しく伝わるからだ。しかし口頭で意思表示をした時、自分のミスに気がつき、場合にはよっては赤っ恥をかいたり、「生まれてはじめて間違いに気が付いた」と、がく然としてしまうことすらある。
今回の「間違えて音読していたコトバランキング」はいわばインターネット上で文章を展開している人たち(当方含む)にとっては、自戒も含めた意味合いがある。ランキングを見ると「なるほど」「役に立つ」と感心すると同時に「……ああ、読み方間違えていたヨ」と改めて思い知らされた言い回しも多い。
トップの「依存心」は「いぞんしん」と読む人も多いが、本当は「いそんしん」が正解なのだそうな。同様に「間髪をいれず」は「かんぱつ」ではなく「かんはつ」。第三位の「徒となる」や第五位の「幕間」などは、そもそも漢字が読めない人が多いと思われる。正解はそれぞれ「あだとなる」「まくあい」。前者はよく使われる言い回しなのでうなづく人も多いだろうが、後者は読み方を聞かれても頭に疑問符を浮かべてしまうかもしれない。意味は「演劇で、一つの場面が終わって次の場面が始まるまでの、舞台に幕が引かれている間」という、まさに漢字そのものが表している内容。
第四位の「野に下る」は「やにくだる」が正解。「のにくだる」と読み間違えるパターンが多いとのことだが、『三国志』関連の戦略シミュレーションゲームで遊んだ経験のある人なら、武将が「在野(ざいや)に下る」との表現をよく使っているので、正しく答えられるだろう。
他にも「あり得る」(ありうる)、「重複」(ちょうふく)、「凡例」(はんれい)など、指摘されてはじめて「その読み方が正解なの!?」と驚かされるようなもの(逆に言えばそれだけ自身の修行が足りないということか)が多く、非常にためになる。一方「女王」(じょおう)、「責任転嫁」(せきにんてんか)など、「どうしてこれを間違えるんだろう」というレベルのものや、「月極」(つきぎめ)など漫才ネタとしてよく取り上げられている、それゆえにもっと認知度が高いはずなのだが、というものもランキングされているのが分かる。
ただし、手元のキーボードから平仮名を入力して変換してもらえば分かると思うのだが、最近では「正しくない」とされている読み方でも日本誤変換プログラム側が勝手に判断し、それと思われる漢字を割り当ててしまう場合が多い。例えば「依存心」は「いそんしん」でも「いぞんしん」でも、「間髪をいれず」は「かんはつを」でも「かんはつを」でも変換できてしまう。また「重複」を「ちょうふく」以外に「じゅうふく」と読むのも認められているように、昨今では「間違い」と認識されていた読み方もOKというものが増えている。
「月極」を「げっきょく」と読むのは問題外だが、時代の流れと共に読み方のルールも変わってくるのも一つの進化・変化。「この正解以外はすべてダメ」と認定したり、間違いと決め付けて否定するのもどうかな、と思われる。
もちろん、正しい読み方をしっかりと認識した上で、の話だが。
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