再び下げ基調に向かうのではないか…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、三週ぶりに買い超し(2008/01/10)

2008年01月10日 19:30

株式イメージ東京証券取引所は1月10日、2007年12月25日から12月28日(12月第4週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は2兆0092億8196万0000円なのに対し、買い総額は2兆2468億4296万4000円となり、差し引き2375億6100万4000円の買い超しとなった。年末休みに入る機関も増えて売買代金が相当量減少しているが、二週連続して売り超しの状態からようやく買い超しに転じたことになる。他方個人・証券会社は先週よりもより大きく売り超しの状態を続けており、買い超しは法人と外国人・売り超しは個人と証券会社という図式になった(【最新発表リリース、PDF】)。

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12月25日から12月28日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……4381億6901万4000円/5147億1735万1000円(765億4833万7000円買超)
・個人……1兆1385億1009万0000円/9364億2350万8000円(2020億8658万2000円売超)
・外国人……2兆0092億8196万0000円/2兆2468億4296万4000円(2375億6100万4000円買超)
・証券会社……738億万8697万7000円/679億0399万8000円(59億8297万9000売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

10月22日~26日……283億0158万6000円買超
10月29日~11月2日……2381億6516万5000円買超
11月5日~9日……2264億5398万9000円売超
11月12日~16日……1965億1031万6000円売超
11月19日~22日……2439億9649万5000円売超
11月26日~30日……944億5589万8000円買超
12月3日~7日……1137億6343万3000円買超
12月10日~14日……4511億4427万9000円売超
12月17日~21日……2347億5945万2000円売超
12月25日~28日……2375億6100万4000円買超


今回発表週は祝日や大納会を含んでおり、実質的な稼働日が3.5日と通常の7割しかなかったこと、年末ということですでに活動を休止していた機関・投資家が少なからず見受けられたことから、売買代金は通常の週と比べるとかなり低めだった。そしてご存知の通り昨年最終週は、ようやく上向いてきたかと思われた市場の雰囲気が残り二日間で再び下げ基調に向かうのではないかというイヤな相場展開の中で引けている(案の定大発会はエラいことになったのも記憶に新しい)。

数字的には外国人投資家は買い超しと出ているが、そもそも参加「プレイヤー」が少ない状況では売り超し・買い超しもあまり当てにならない。大発会から大きく下げ、日経平均が1万4500円前後で低迷している今、むしろ今回発表週以降の週、つまり年明け以降の外国人投資家の動向に注目する必要があるといえよう。

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