動画共有サイトの利用率は男性が上、でも口コミは女性が強し
2008年01月08日 08:00
【Webマーケティングガイド】は1月7日、【YouTube】などの動画共有サイトにおける調査結果を発表した。それによると、男女別の利用動向においては男性の方が動画共有サイトをよく利用するものの、共有経験(俗にいう「ネット口コミ」)は女性の方が割合が高いことが明らかになった。他の形式のコンテンツ同様、動画においても女性の口コミパワーは大きなものがあることを再確認できるデータといえる(【発表リリース】)。
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今調査は2007年11月5日から11月7日の間にインターネット経由で行なわれたもので、サンプル数は500。男女比は1対1で対象年齢は16歳から59歳。年齢階層データは非公開。
●利用頻度は男性の方が上……!?
男女別に動画共有サイトの利用経験をたずねたところ、男性では6割強、女性ではほぼ半分が「閲覧のみをしたことがある」と答えている。そもそも利用したことすらないとした数も女性は男性の倍近く見受けられ、男性の方が利用経験者の割合が(その機能の使いこなしレベルの高さとあわせ)高いように見えるデータとなっている。
男女別動画共有サイト利用経験
さらに利用したことがある人に、その利用頻度を尋ねたところ、男性の方が利用頻度は高い結果が出ている。
男女別動画共有サイト利用頻度
「ほぼ毎日」という超濃い目ユーザーは女性の方が割合が大きいが、「週に一回以上」と区切って計算すると男性は64.6%、女性は46.2%となる。週一以上で利用する割合は女性もほぼ半数とそれなりに多いものの、男性の方がかなりの数で上回っていることが分かる。
もっともリリースでも指摘しているように、インターネットの利用時間そのものが男性よりも女性の方が短いため、その影響を受けている可能性は低くない。多次元的な調査をしないと、男女差のチェックは難しいのかもしれない。
●口コミパワーは女性が上
最後に質問されたのは、動画共有サイトにおける動画情報の共有経験について。「動画情報を共有したことがない」と答えた人は男性が過半数に達していたのに対し、女性は4割強に留まっていた。
男女別動画情報共有状況
逆に考えれば、動画を共有した男性は4割強なのに対し女性は6割近くに登ることになる。特に直接口頭で伝えた「口コミ」と、「mixiなどのSNSの日記で紹介した」SNS口コミの割合が男性より女性の方が割合が高い。まず直接口頭で友達や知人に伝えるのはもちろんだが、気軽に他人とおしゃべりしているような感覚で、それこそ携帯電話からでも投稿ができるSNSとの相性は結構高いようである。
女性が口コミを得意とする・好きなのは周知の事実だが、その傾向は動画を対象として媒介をネットにしても変わらないようだ。しかも「毎日動画を見る」人の割合は男性よりも女性の方が多いことを見ると、「非常に濃い女性の(ネット)口コミ」のパワーはあなどることができない影響力を持ちうるものと推定される。
すでにmixiなど大手のSNSでは動画のアップロードや閲覧、さらには日記への埋め込みなどの機能を実装している。身のまわりの出来事や自分が知った面白い動画について他人におしゃべりしたいという(女性の)願望は、文章や静止画画像だけでなく、動画においても変わりがないようだ。
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