投資家の心境をやきもきさせる状況…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、二週連続売り超しに

2008年01月08日 08:00

株式イメージ東京証券取引所は1月7日、2007年12月17日から12月21日(12月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆3133億8197万2000円なのに対し、買い総額は5兆0786億2252万0000円となり、差し引き2347億5945万2000円の売り超しとなった。年末に入りやや売買代金が減ってはいるものの、前週に引き続き今回週も引き続き売り超し状態を続けていたことになる。他方個人・証券会社も額の差はあれどやはり売り超しに転じ、買い超しは法人のみという状況になっていた(【最新発表リリース、PDF】)。

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12月17日から12月21日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……8596億0775万5000円/9554億5700万5000円(958億4925万0000円買超)
・個人……1兆6312億0862万0000円/1兆5689億3142万2000円(622億7719万8000円売超)
・外国人……5兆3133億8197万2000円/5兆0786億2252万0000円(2347億5945万2000円売超)
・証券会社……1157億2982万1000円/1151億8072万8000円(5億4909万3000売超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

10月15日~19日……2769億8115万5000円売超
10月22日~26日……283億0158万6000円買超
10月29日~11月2日……2381億6516万5000円買超
11月5日~9日……2264億5398万9000円売超
11月12日~16日……1965億1031万6000円売超
11月19日~22日……2439億9649万5000円売超
11月26日~30日……944億5589万8000円買超
12月3日~7日……1137億6343万3000円買超
12月10日~14日……4511億4427万9000円売超
12月17日~21日……2347億5945万2000円売超


今回発表週は日経平均が1万5000円台を底値としたもみ合いを続けており、投資家の心境をやきもきさせる状況が続いた週だった。心理抵抗線ともいわれていた1万5000円台を一時的ではあるが割り込む場面もあり「下落基調なのか」と思わせる場面もあったが、なんとか終値ベースでは1万5000円台を維持し、「ここらあたりが底値か」と安心させるような状況だったのだが……。

現実は現在あるように、その後やや持ち直したと思われたところで大きく不意打ちを受ける形で大幅安になり、あっさりとその「心理抵抗線」を割り込んだ展開になったというのが現状。外国人投資家が売り超しを続けている以上、売り圧力も減っておらず、下落が続いている・上値が重いのは仕方ないと思われる。

年末年始や年末における一部計算ミスのこともあり、ここしばらくは部門別売買状況の発表スケジュールが通常とは違ったパターンになる。この「下げ基調」の中、外国人投資家がどのような売買をしていたかは非常に気になるだけに、一刻も早い発表が望まれよう。

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