「そんなの納得できるかい!」恋人から言われても納得できない「別れたい」理由ランキング

2008年01月05日 12:00

別れイメージ検索エンジンgooにおいて実施されていた【恋人から言われても納得できない「別れたい」理由ランキング】の結果発表が行われ、第一位には「占いで合わないといわれたから」がついた。納得できない、というより「理解しがたい」理由が多いのも気になるところだ。

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今調査は2007年11月、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。集計母数は掲示されていない。

「♪さよならは別れのことばじゃなくって」の歌詞ではないが、彼女・彼氏との別れは多くの人にとって悲しい一大イベントであると同時に人生の転換点でもある。これまで共に歩んできた道を、今後別々に歩かねばならなくなる時の、「ふられた」側の心境は本人以外の誰にも理解することは難しい。特に今回のランキングのように、納得できない理由を告げられて別れられた場合には、その心境は誰にも推し量ることはできないだろう。

色々な意味での「性格の不一致」で離縁したという話は良く耳にする。しかし今回リストアップされた上位の理由は、半ばネタ話的なもの(「ありえないだろうけど例えばこんな理由で別れ話告げられたらとてもじゃないけど納得できないよな」と、ありそうにない状況を想定してのもの)が含まれていたとしても、語られた側はたまったものではない。

第一位の「占いで合わないから」などは「お前は占いと付き合えばええんじゃぁ!」とツッコミを入れたくなってしまうもの。ランキング元にもあるが、よい結果が出た時には素直に信じてしまうが、別れの理由にされると反発するのは、多分に自分勝手な気がしないでもないが……。

第三位の「なんとなく」は微妙なところ。理由も無いのに別れたいのか、とこちらもやはりツッコミたくもなるが、逆に考えると言葉で説明できないところ(実は気が付かない細々とした部分の積み重ねである場合が多い)で「この人とは合わない」フラグが立ってしまったのかもしれない。要はフィーリング。

第二位の「家族に反対されたから」、第四位の「(相手の)友達と合わないから」は、既存環境に対する不満であり、ある意味仕方ないかもしれない。しかし告げられた側としては「付き合っているのは親や友達ではなくて俺(私)自身でしょうが!」と納得できないのも理解できる。とはいえ、友達はともかく家族に反対された場合、逆らえない環境、あるいは性格の場合も考えられ、仕方ないのかもしれない。それでも本人は納得し難いものがあるだろうが。

一方、第一位の不条理的な理由に近いのは第五位の「嫌いになりたくないから」や第六位の「SNS上でのつながり(マイミクなど)を切られたから」。自己中にもほどがある、というより、それが事実として理由にあったとしても、それを語って相手が納得すると考えているのかどうか、問いただしたいところだ。

今ランキングでは第三十位まで掲載されているが、当然ながら下にいくほど「納得できない率」が低い、つまり「そう言われたら仕方ないかな……」的な内容のものが多い。恋愛小説やドラマの一シーンで語られそうなセリフ(理由)ばかりが並んでいる。告げられた側に何らかの責があり、その責を自認せざるを得ないようなものだ。中には「他に好きな人ができたから」など、場合によっては「ふざけるな」状態のものもあるが。

とはいえ、基本的に自分にも非があったり、状況がどうにもくつがえせない場合でない限り、別れ話を告げられれば誰でも納得ができないはず。普通なら別れを切り出して説得できるなどあり得ないということを前提に、上位に並ぶ回答を冷静に見つめなおしてみると、「電波的な回答」が上位に多いのも分かる気がする。

つまり「こんなことを言うおかしな人だったなんて……」と相手に思わせて、その理由そのものからではなく、理由を語る本人の状況から別れを納得させようというものだ。そう考え、相手の「思いやり」が込められていることに気が付けば、納得できない理由も「理解は」できるに違いない。

別れたいという気持ちが(他に)あるだけで、「次々に外国人に道を聞かれて説明に手間取って遅刻しました」に例えられるような、単なるこじつけに過ぎないのかもしれないけれども(笑)。

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