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これからの日本に期待することランキング

1	老後は年金で暮らしていける国
2	治安のよい国
3	税金が正しく使われる国
4	医療費が安い国
5	国民のマナーがよい国
6	医療の質が高い国
7	子どもを産みやすい/育てやすい国
8	政治家や官僚が嘘をつかない国
9	教育の質が高い国
10	環境問題先進国

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今調査は2007年11月21日から22日の間に実施されたもので、年齢階層や性別比率、総回答数などは非公開。データとしては当記事右部の全体ランキング以外に【10代】、【20代】、【30代】、【40代】、【50代以上】が公開されている。

2007年は国内に限っても政局の混乱や遅延、年金問題など政治、というよりは「国家」というシステムに関わる動きが次々と起こり、また経済上も原油価格の高騰などで相次ぐ商品価格の値上げが起きるなど、「先行き不安」度が増すような話ばかりが新聞やニュースをにぎわせる一年となった。全体のランキング上位を見ても、「年金」「治安」「税金」「医療(費)」「マナー(民意)」「育児」「政治家や官僚の質」など、昨年問題視されたテーマが占めている。

「これからの日本に期待することランキング」という問いから考えられる事柄の一つ、「これからに期待したい、ということは現状はそれらの項目が満足できる状態には無い」ということに他ならない。その観点を頭に入れた上で、それぞれの年齢層の上位三位を抽出してみると、年齢層別で考えていること・期待したいことが大きく違っていることが分かる。

意外なのは10代は別にしても20代以上はすべて年金に期待をする面が大きいこと。現状において将来の経済的な面における生活に不安を持っていることや、社会保険庁(とりわけ自治労関係者)の失態による年金問題が、それだけ大きな心理的影響を及ぼし、不安を与えていることが分かる。

また、すべての年齢層で3位以内に入った「税金が正しく使われる国」も、切実な思いだろう。税金の額は上がるのに、報じられるのはどう考えても税金が無駄使いされているとしか思えない話ばかり(直上の年金問題もしかり)。国内の経済問題に資金注入すべき案件が山ほどあるのに、どう考えても不条理で不必要な資金を対外にばらまいているようにすら見えるのでは、「税金が正しく使われるように期待したい」、逆に考えれば「今は正しく使われていないと考えている」人が多いのも納得せざるを得ない。

元データが掲載されているランキングページ上のコメントを見ると、いくつかの意見に集約される。すなわち

など。

ここで浮かび上がってくるのが「これからの日本に期待することランキング」という問いから考えられるもう一つの事柄「具体的には誰に、どこに対して期待するのか」ということ。日本という概念・国家自身に期待するのはもちろんだが、具体的には「誰・どこ」に対して現状が良くなくて、もっと改めてほしいと考えているのか。

当然まず対象となるのは、具体的職種上の名前が挙がっている政治家や企業だろう。それと共に考えられるのが、日本そのものを構成する大きな要素である一人一人、つまり「自分自身」ではないだろうか。コメントの中に、「期待はするけど自分で動こうとはしないよね、多分」という主旨の、半ば投げやり、半ば真実をついているような意見があり、正直ドキっとさせられた。

果たすべき義務を果たしていない人は山ほどいる。非難されるべき対象も多いだろう。しかし自分自身もその一人に含まれてはいないだろうか。期待したいことを現実のものとするのには、まず自分本人が変わるところからはじめる必要があるのかもしれない。