ベッカーズ 粗挽き200Gベーコンエッグバーガー

2008年01月12日 19:45

ベッカーズ 粗挽き200GベーコンエッグバーガーイメージGarbage Shot」第八十回。今回は掲示板で推挙のあった、比類無きうまさと目されるハンバーガー、Becker'sの「粗挽き200Gハンバーガー」……のはずだったのだが、ちょっとした手違いで「ベッカーズ 粗挽き200Gベーコンエッグバーガー」に変更。

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先日当サイト内の【一言掲示板】で次のような書き込みが。

かむ > ベッカーズのGバーガーが激うまでした。ロッテリアのチーズバーガーなんて目じゃないです。(以下略)


ロッテリアの商品などここ5年以上口にしてないので自分の味覚チャートで比較ができないが、魂を揺さぶるほどのうまさを誇っているもよう。早速一つ試食してみるか、と思ったが一つ疑問が。「ベッカーズって、どこ?」

ベッカーズイメージ調べてみると、Becker's(ベッカーズ)とは、【JR東日本(9020)】の子会社であるジェイアール東日本フードビジネスが経営、またはフランチャイズ展開をしている、ハンバーガーやベーカリーカフェのファストカジュアル形態のチェーン店。関東のJR駅構内や周辺に店舗をかまえているという。近所の店を公式サイトで調べみると、出勤時に使う池袋駅にも一つ。そこで「そういや何度か、おにぎり屋に隣接する形の店を目にしたな……」と思い出した。

場所が特定できたので早速一つ調達。店の中は[マクドナルド(2702)] や【スターバックスコーヒー(2712)】風のレイアウト。レジで商品を注文して購入し、好きな席に座って食するという、ベーカリーカフェのようなもの。訪れた時間が夕食時ということもあるが、店内はほぼ満員。立地条件の良さがあるにしても、「結構繁盛しているな」という印象が強い。

お店の中で商品を分解して写真を撮るわけにもいかず、一つ対象のものを頼んで持ち帰りに。名前をよく覚えていなかったので、レジのテーブルに敷いてあったメニューから「200G」の単語がついている大きなハンバーガーを指定して、噂の通り10分ほど経って(「粗挽き200Gハンバーガー」は注文を受けてから焼き始めるので10分ほど待たされる)紙袋に納められた状態で受け取り。価格は980円。「もう少し安くなかったかな?」と頭に疑問符を浮かべながら帰宅。

自宅に戻って紙袋の封を切り、初めてミスに気が付いた。買ったのは「粗挽き200Gハンバーガー」(670円)ではなく「粗挽き200Gベーコンエッグバーガー」(980円)だったのだ。つまり、「卵+ベーコン-トマト-レタス」で310円の差額。実際にはポテトと専用のソースがついているのでもう少しプラスαがあるが、それにしてもおバカ極まりない。

しかも、ベッカーズのサイトをどう調べても「粗挽き200Gハンバーガー」はあれど「粗挽き200Gベーコンエッグバーガー」は見当たらない。どうやら裏メニューか、あるいは限定品、一般展開前の市場調査販売のようだ。かむさんが「目じゃない」と強調していた美味しさの部分に変わりはないから問題はないが、何となく妙な感じ。

ともあれ、紙袋から中身を取り出してみる。

粗挽き200Gベーコンエッグバーガー
粗挽き200Gベーコンエッグバーガー

大きなプラスチックス製のケースにぎっちりと詰まる形でメインの「粗挽き200Gベーコンエッグバーガー」が納められている。他に、添え物程度にポテト、そのポテトにつけるケチャップソース(玉ねぎとピクルス? ナス入り)。そしてポテト用なのかそれともハンバーガー用なのかフォークなどがついている。

「ふわりん」もびっくり

重さは360グラムくらい
とにかく大きい。重さは約360グラムもある

大きさは直径が110ミリ、高さは80ミリ、重さは約360グラム。とにかく大きい。このコーナーで写真を撮る時にはいつも使っている、全高35ミリの謎の橙色の物体(笑)と比較してみれば、その大きさが分かるだろう。

【粗挽き200Gハンバーガーの説明ページ】を見ると、用意された肉は牛は英国種と和牛種を掛け合わせたオージービーフが50%に通常のオージービーフの赤身肉を50%。厚みは16ミリ前後で粗挽きにしたとのこと。ミートパティ(要はハンバーグの部分)の重さは自社調査で「もっとも美味しかった重さ」である200グラム。

説明ページでは上のパンズ(パンの部分)をあけているので分かりにくいが、先の写真にもあるように、ミートパティのボリュームがありすぎて、ハンバーガーから「これでもか」というぐらいにはみ出ている。それだけミートパティに自信がある証拠。

卵とベーコンが分かりやすいように上の部分をあけてみる
卵とベーコンが分かりやすいように上の部分をあけてみる
粗挽き200Gベーコンエッグバーガー断面図
粗挽き200Gベーコンエッグバーガー断面図

上のパンズを一度持ち上げて卵とベーコンの様子を確認してから、包丁を入れて断面図をと思ったのだが、これがなかなかうまく行かない。パンズ自身だけでなく中身も思った以上にふんわりとして柔らかく、下手に力任せに切るとつぶれてしまいかねない。ようやく切ることはできたものの、断面が多少つぶれてしまい、また上部のパンズが多少へしゃげてしまった。

写真にもあるように、「粗挽き200Gハンバーガー」の公式サイトで見受けられるレタスとトマトの姿はどこにもない。固焼き卵と厚めのベーコン、そしてしっとりとした玉ねぎがミートパティの上にどっしりと構えている。具材の順番は下から「パンズ、ミートパティ、玉ねぎ、固焼き卵、ベーコン、パンズ」という具合。

さて肝心の味だが、噂に違わぬ美味しさ。パンズはマーガリン(バター)がよい具合にしみ込んでいるし、卵の焼き加減も良い具合。玉ねぎも充分以上にソースが浸透して味わい深い。

そして何よりも素晴らしいのは、公式サイトで「ステーキ感覚!?」とまでうたわれているミートパティ。ハンバーガーそのものを手に持って端の部分を口におさめてみると、しっかりと焼かれた外回りの部分が歯ごたえを演出しているのが分かる。

そして「いざゆかん」とばかり、ひと口かじってみると中に潜んでいた柔らかい粗挽き肉が、したたる肉汁と共に口の中に広がっていく。パティや卵、ベーコンのボリューム感など吹き飛んでしまうようかのようだ。

「粗挽きにした肉がまるでステーキを食べている食感を呼び起こす」と公式サイトでは説明されているが、ステーキとはまた一味違ったものといえる。むしろステーキハウスで出される専用のハンバーグステーキに近い味わいだろう。ステーキソースはたまり醤油と黒酢を加えた特製のオリジナルソースということだが、そのソースもジューシーな粗挽き肉の味を引きたて、盛り上げているに違いない。

大きさにあぜんとする「ふわりん」
大きさとその中身のぎっしり感にあぜんとする「ふわりん」

さらに驚くべきことは、この「粗挽き200Gベーコンエッグバーガー」は冷えても美味しいということ。通常のファストフードの場合、特にハンバーガー系のものは一度冷えてしまうととてもではないが食べられたものではない味になってしまう。レンジやトースターで温めれば「それなり」になるが、「できれば避けたい」レベルにまで味が落ちてしまう。

しかし今回の「粗挽き200Gベーコンエッグバーガー」は冷えた後に食してみても(作りたてほどではないものの)それなりに美味しくいただくことができた。これは食材がしっかりしていること、特にミートパティの重厚感や味そのものが冷えてもなんらそん色ない味わいを提供してくれることが要因だろう。

今流行の「メガ食品」ほどではないけれどそれなりにボリューム感にあふれ、何よりその美味しさに圧倒される「粗挽き200Gベーコンエッグバーガー」。カロリーや価格のことを考えると常日頃から食するのは色々な意味で問題がありそうだが(笑)、その美味しさは一度体験してみるだけの価値はあるといえよう。

※1月15日更新
ベッカーズに確認したところ、今回紹介したベーコンエッグバーガーは池袋東店だけのメニューであるとのこと。もし通常の粗挽きではなくベーコンエッグバーガーを御所望の場合は、池袋東店へどうぞ。

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