【更新】海上自衛隊のご自慢レシピ200品目、毎週2回・2年かけて公開

2008年01月06日 12:00

ひびきカレーイメージ海上自衛隊は2008年1月1日に公式ウェブサイトを大幅にリニューアルし、新規コンテンツの一つ【ファミリーページ】の公開を開始、その1コーナーとして海上自衛隊レシピをオープンした。海自自慢のメニューがレシピ・写真つきで披露されている。[参照記事の読売新聞]によれば、全部で200品目に渡る料理が掲載を待っており、約2年で全レシピが公開される予定。

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レシピは毎週火曜日・金曜日に更新予定。オープン日初日の元旦には【ひびきカレー】が、最新のデータとして1月4日には【唐チリボンバー】が公開された。

レシピコーナートップページでは最新料理のレシピが紹介されている。プリントアウト用の画面も用意されている。レシピが増えてくると、単にカテゴリ別での一覧だけでなく、キーワード検索や大まかな区分分けの検索など、レシピサイトならではの機能追加が求められることだろう。
レシピコーナートップページでは最新料理のレシピが紹介されている。プリントアウト用の画面も用意されている。レシピが増えてくると、単にカテゴリ別での一覧だけでなく、キーワード検索や大まかな区分分けの検索など、レシピサイトならではの機能追加が求められることだろう。

元記事によると海自では調理師資格を持つ調理担当の隊員を全国に1000人程度配置しているという。平時においては閉ざされた空間となる洋上勤務において、隊員には数少ない楽しみとなりモチベーションの向上に欠かせない食事を楽しんでもらおうと、他国の海軍同様に海自でも料理には力を入れている。また、「横須賀海軍カレー」に代表されるカレーについては「毎週金曜日(かつては土曜日)の食事にカレーを出して、曜日の感覚を取り戻す」という意味合いもあったようだ。

このように海自(海軍)ならではの特殊事情で料理に長けている同隊の「隠し味」などをも合わせてレシピを披露し、不祥事相次ぐ自衛隊のイメージアップを図ると共に、防衛関係への関心が低い層(子どもや主婦など)にも注目してもらおうという狙いがあるらしい。

通常艦内の料理をまとめて作るため、分量がおおざっぱになりがちな海自の料理において、レシピ上に「目分量」と書くわけにもいかず、今回のレシピコーナーをはじめるにあたり、4人分用の分量を再計算させたという。

注目したいのはレシピの種類。ジャンルには和洋中、そして何故かカレーだけ別項目が特別に設けられているが、実はこれにはわけがある。200品目のレシピのうち、60品目が「カレー」なのだという。これは先の「海自のカレー」がどの艦艇・基地でも風習として出されており、さらにそれぞれに独自の工夫がほどこされ「カレー文化」として定着・継承されているという事情がある(第一回目の「ひびきカレー」も音響測定艦ひびきの艦内で作られているカレーだそうな)。

「ひびきカレー」一つを見ても、焼肉のたれやお好みソース、チーズ、白桃缶、カルピスなど独自の隠し味が公開。料理好きには素晴らしい情報が紹介されている。

料理のレシピや子ども向けコンテンツの公開「だけ」で海上自衛隊のすべてが良くなるとは限らないが、オープン性をアピールすると共に多くの人に海自を知ってもらうという観点では確実にプラスとなるだろう。

海外の国軍公式サイトでは大規模に子ども向けや女性向け、若年層向けコンテンツを提供し、親近感を演出している。レシピの充実と共に、今後さらなる展開に期待したい。


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