デジカメ出荷、初の1億台に
2008年01月31日 08:00
カメラメーカー各社で構成されているカメラ映像機器工業会は1月29日、2008年から2010年のカメラなど品目別出荷見通しを発表した。その中でデジタルカメラ部門においては2007年のデジタルカメラ全体の総出荷実績が数量ベースで1億0037万台(前年比27.1%プラス)となり、初めて年間1億台を突破したことを明らかにした(【発表リリース、PDF】【詳細の数字、PDF】)。
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リリースによると2007年のデジタルカメラの総出荷数は1億0036万7056台で前年比127.1%。日本国内向けは1098万7995台と前年比116.6%でこちらもはじめて1000万台を突破。国内向け以外では
欧州向け……3248万6608台(119.7%)
北米州向け……3273万9808台(132.1%)
アジア向け……1648万3880台(130.9%)
その他地域向け……766万8765台(152.5%)
という伸び率。北米やアジア向けが軒並み3割以上の伸びを示しているのに加え、その他地域(ロシア、ブラジルなど資源価格の高騰で好景気の国)で大いに売れたことが全体数を引っ張る形。先の【来年には1億台突破! デジカメ出荷量上方修正】では「2008年には一億台突破も」と予想していたが、それが一年前倒しになった形だ。
2008年以降の出荷見通しについては「伸び率はやや減少するものの引続き成長をしていく」とした上で、11.5%プラスの1億1195万台、2009年には7.5%プラスの1億2036万台、2010年には5.1%プラスの1億2650万台になると予想している。
他方、銀塩カメラについては2007年で前年比51.6%マイナスの79万台に留まり、この減少傾向は今後も続くと推定。工業会側では出荷見通しそのものが難しいとして、2007年以降は見通しをせず、実績のみを発表するとしている。
出荷台数と販売価格データを見てみると、市場がやや成熟してきた日本や欧州では高価格帯機種や一眼レフ型の高級機種が、新興国では比較的価格の安い機種がよく売れているのが分かる。今後新興国でデジカメが普及すると共に、日本や欧州などと同じような「高級機種へのニーズのスライド」がおきるかもしれない。
(最終更新:2013/08/14)
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