今調査は携帯電話経由で11月22日から28日の間に13歳から39歳の携帯電話ユーザーに対して行われたもので、有効回答数は600。男女比は1対1で、年齢層は13～14歳・15～19歳・20～24歳・25～29歳・30～34歳・35～39歳がそれぞれ100人。キャリア比はNTTドコモが54.8％、auが32.3％、ソフトバンクモバイルが12.8％。

忙しかったり食事が作られていない、作るのが面倒くさい、しかしお腹が減って空腹感を満たしたいという状況において、食事代わりに摂取する食品や飲料は何かとたずねたところ、全体では「インスタント食品」が22.0％ともっとも高い支持を集めた。

食事代わりに摂る食品や飲料

「インスタント食品」が食事扱いされていないのも複雑な気持ちだが、ともあれ結果としては他の項目から群を抜いて「インスタント食品」がトップについている。以下、「牛乳」「手で入れたコーヒーやココア、お茶など」「お菓子」「果物」のような、おやつ時に口にするようなものが続く。ヨーロッパ、特にイギリスではかつては昼食を食べる習慣が無く、小腹どころか大腹がすくのを何とか解消するために「お茶の時間」を設け、お茶と共に茶菓子を口にしたというエピソードがある(だからイギリス人は特にお茶を好む、という俗説があるくらいだ)。

そのような人間の食生活サイクルや食事に関する歴史を考えれば、食事代わりに口にするものがおやつ系になるのも当然といえよう。

表組など詳細データは開示されていないが、全般的な回答以外に特定階層における特異なデータも一部が掲載されている。

男女の違いはある程度推測がつくが、細かい年齢階層別によっても「食事代わりの食品」に違いが出てくるのは非常に興味深い。

これらの違いは手にする環境や味へのこだわりなどから生み出されるのだろうと推測できる。例えばダイエットを気にする女子高生は、甘いアイスクリームはあまり摂らず、「低カロリーで満腹感が得られやすいゼリー系を好む」という具合だ。その「商品を選ぶ際に重要視するポイント」についてたずねたところ、全体では「おいしさ」が上位を占め、それに「価格」が続いている。

食事代わりの商品を選ぶ際に重要視するポイント

単に空腹感を満たすだけなら水を飲めばよい……というわけではないようで、やはりシンプルな代替食であっても「おいしく」なければ問題外のようだ。また、いくら美味しくて空腹感を気軽に満たせても、値段が高くてはコストパフォーマンスが気になってしまう。第三位にようやく「栄養バランス」が来ているのは多少不安でもあるが。

こちらも年齢階層別のデータは非公開だが、一部女子高生のデータが公開されている。それによると「携帯性」20.6％・「ダイエットに良い」20.6％・「美容に良い」11.8％など、オシャレに持ち運びが出来るものに対するニーズが高いようだ。

携帯電話でのリサーチという特性も合わせて考えると、「現代のケータイ世代」の食品に関するニーズが如実に映し出されている結果といえる。また、一部公開されている詳細データから検証すると、例えば女子高生には「ゼリー系」の「持ち運びに便利」で「ダイエットや美容に良い」食事補完食品の需要が極めて高いことが容易に想像できる。

リサーチ対象数がやや少なめなのと、属性詳細データが公開されていないのが非常に残念だ。