年賀状 今年は出す人 去年以上

2007年12月27日 08:00

年賀はがきイメージ【Japan.Internet.com】などは12月26日、年賀状に関する調査結果を発表した。それによると来年の年賀状を出す人は、はがき、インターネット共に昨年のそれを上回ることが明らかになった。郵政事業の民営化で「年賀状」というものにスポットライトがあてられた今年は、去年よりも注目が集まり、結果としてメディアはともあれ「年賀状」を手がけるきっかけになったようだ。

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今調査の調査対象は10~70代のインターネットユーザー330人。男女比は57.9対42.1。年齢階層は30代の32.4%を筆頭に40代24.5%、20代20.3%など。調査母数がやや少なめのため、世間一般の傾向とはややぶれが生じている可能性がある。

今年末に投函する、つまり2008年の年賀状はどのようなスタイルで出すかについて複数回答でたずねたところ、8割を超える人が「はがき」と答えた。メールも含むインターネット経由による人は3割強だった。

■2008年の年賀状はどのようなスタイルで?

・はがき……275人(83.3%)
・インターネット(メール含む)……101人(30.6%)
・出す予定なし……43人(13.0%)


元記事によると、昨年の前回調査と比較して、はがきで出す人は2.9ポイント・インターネットで出す人は3.7ポイント増加した一方、出す予定のない人は0.9ポイントほど減ったとのこと。

先に似たような調査結果として【年賀状 もらってうれしい はがき版】をお伝えしたが、こちらでは出す相手によって媒体を変える傾向があることが明らかにされている。形式を重んじる相手ほど、はがきを出す傾向が強いようだ。今回の調査では出す対象についての問いはなく、単に複数回答のみの調査だが、恐らくは「全員すべて同じスタイル」ではなく、対象によってメールとはがきを振り分けているのだろう。

興味深いのは次の設問「ネット環境を持つ友人・知人への年賀状は、はがきとインターネットのどちらが良いと思うか」。受け取る側ではなく、出す側として「どちらが望ましいのか」という問いになる。

■ネット環境を持つ友人・知人への年賀状は「はがきとインターネット」のどちらが良いか

・はがき……64.5%
・インターネット……10.6%
・どちらでもよい……24.8%


やはり似たような設問が先の「年賀状 もらってうれしい はがき版」でもあり、受け取る側では「はがきの方が嬉しい」と回答した人が8割前後を占めていた。今回は「出す側」で対象が「友人・知人」であり、しかも「インターネット環境を持つ」と分かっているという、かなり絞られた対象における設問。

そのような条件下でも、やはり「はがきの方がうれしいと思うだろうから、はがきで出した方が良いな」と判断を下す人が6割以上を占めている。形式美、という言葉で片付けるにはあまりにもシンプルすぎるが、実物の「はがき」にはメールに無い「重み」があるに違いない。


「はがき」の年賀状を受け取れば、よほどの相手や内容で無い限りうれしいもの。それは元記事の調査結果「はがきの年賀状を受け取ると、うれしいと思う人が97.3%」からも分かる。「うれしくない」がわずかながらいることや、調査対象の年齢層を考慮すると「受け取ったことがない」と回答した人が2人ほどいることが少々気がかりだが、大多数の人は素直に喜びを得ることができる。

年賀状はお年玉と共に、その年ではじめての贈り物となる。電子メールで済ませるのも現在っぽくて良いしさまざまなサービスも提供されているが、郵政事業も民営化されたことだし、今年は一枚一枚に心を込めて「はがき」で年賀状を出してみてはいかがだろうか。


(最終更新:2013/08/18)

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