軟調さが目立つ相場展開…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、三週間ぶりに売り超しに転じる

2007年12月20日 19:35

株式イメージ東京証券取引所は12月20日、12月10日から12月14日(12月第2週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は6兆5256億8065万1000円なのに対し、買い総額は6兆0745億3637万2000円となり、差し引き4511億4427万9000円の売り超しとなった。外国人投資家は先週までの買い超しから、三週間ぶりに売り超しに転じたことになる。一方で先週売り超しだった個人・証券会社はわずかながら買い超しに転じており、売り超しは外国人投資家のみという状況になった(【最新発表リリース、PDF】)。

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12月10日から12月14日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……9032億6872万6000円/1兆1389億8532万1000円(2357億1659万5000円買超)
・個人……1兆7359億8230万1000円/1兆9549億7718万3000円(2189億9488万2000円買超)
・外国人……6兆5256億8065万1000円/6兆0745億3637万2000円(4511億4427万9000円売超)
・証券会社……1179億0072万4000円/1335億5600万1000円(156億5600万1000買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この8週間における外国人投資家の動向は次の通り。

10月15日~19日……2769億8115万5000円売超
10月22日~26日……283億0158万6000円買超
10月29日~11月2日……2381億6516万5000円買超
11月5日~9日……2264億5398万9000円売超
11月12日~16日……1965億1031万6000円売超
11月19日~22日……2439億9649万5000円売超
11月26日~30日……944億5589万8000円買超
12月3日~7日……1137億6343万3000円買超
12月3日~7日……4511億4427万9000円売超


今回発表週は先週とは雰囲気がうってかわって軟調さが目立つ相場展開となった。また出来高もそれほど大きくなく、先物に誘導されてふらふらとしながら時折過激な動きを見せるなど、投資家にあきらめを感じさせるような値動きを見せつつ下げている。日経平均1万6000円台とも早々におさらばしてしまった背景には、やはり外国人投資家の売りが増していることが要因だったと思われる。特に売り超し額が過去8週間中最大規模を見せていることから、大きな銘柄への売りが増したのか、それともどうしても売り抜けたい意向があったものと思われる。

今週は先週以上に市場のエネルギーが弱く、また振り回されっぱなしの展開が続いている。来週発表予定の今週分の分野別データも売り超しならば、ここ数週間の軟調さは外国人投資家が売り抜けているのでは、という話もまったく信憑性のない話ではないことがうかがいしれよう。

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