テレビ局サイトの年間総利用時間ランキング、トップは何かと話題のあの局
2007年12月20日 08:00
ネットレイティングスは12月19日、11月度のインターネット利用動向に関する結果などを発表した。それによると11月の時点で主要テレビ局サイトの総利用時間は3か月連続で減少していることが明らかになった。リリースでは「連続ドラマの不振が主要因」と分析している。また、昨年12月から今年11月までのテレビ局サイト別「年間総利用時間ランキング」ではNHKがトップ、【フジテレビ(4676)】【TBS(9401)】がそれに続いていることも判明した(【発表リリース、PDF】)。
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リリースによれば総利用時間(Total Minutes、テレビ局別の総GRP(視聴率総積算数)に近い概念とネットレイティングス側では説明)の推移について、11月では在京・在阪の主要テレビ局11サイトのそれは1.85億分となり、先月1.99億分から7%減となった。また過去一年間の中では最高となった8月・2.81億分からは3か月連続しての減少となった。
主要テレビ局サイト及び主要動画投稿サイトの総利用時間推移(家庭のパソコンから)
リリースではこの減少の理由について、「テレビ局サイトへのアクセスは連続ドラマへのアクセスが多く、テレビ番組視聴率と連動する傾向がある」として上で、今秋の連続ドラマの視聴率不振が影響したと分析している。その一方、主な動画投稿サイトの総利用時間は増加の傾向を維持しており、対照的な結果となっている。
また、過去12か月(昨年12月~今年11月)のテレビ局サイト別年間総利用時間ランキングによれば、NHKが他を大きく引き離し8.42億分とトップに立つ結果となった。
過去12か月(昨年12月~今年11月)のテレビ局サイト別年間総利用時間
なおリリース上のグラフの色からも分かるように、在京テレビ局の数字と比べると在阪テレビ局のサイトに対する利用時間は少ない傾向にある。この傾向についてリリースでは「人気ドラマのコンテンツを持つ在京テレビ局のサイトにアクセスが偏る傾向がある」と分析している。
連続ドラマの出来・人気に
大きく左右される?
これらの結果から、テレビ局のコンテンツはドラマ以外にも多種多様に及ぶが「サイトの利用率はその局が報じている連続ドラマの出来栄え・人気に大きく影響される」と推測できる。サイトの利用率がそのままテレビ局の収益につながるわけではないが、人気を示すバロメーターの一つになるのは間違いないし、サイト上で有益な情報を流すことでテレビそのものの利用もうながせれば相乗効果を導くことも可能となるため、決して無視できない数字といえる。
さらにサイト上の視聴率ともいえる総利用時間というパラメータを用いることで、上記グラフにあるように「同じ土俵の上」にいる動画投稿サイトとの比較も可能となる。テレビそのものの視聴にも大きく影響を与えると言われている動画投稿サイトとの比較は、色々な意味で有益なものになるだろう。特に将来の可能性としてだが、主要テレビ局が自社の過去放送の一部を関連動画投稿サイトに掲載することを検討する際には、参考になるに違いない。
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