サブプライムローン問題は「住恐超大」!? 世相を反映した創作四字熟語優秀作品発表
2007年12月14日 06:30
住友生命保険は12月13日、2007年の世相を反映し、的確に表現した「創作四字熟語」の応募作品の中から優秀なもの50編を発表した。10月1日から11月5日の約一か月の間の募集ではあったが、1万5作品もの応募があったという(【発表リリース、PDF】)。
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「創作四字熟語」は17年前に「一年の出来事を漢字四文字で振り返る」という言葉遊びを提唱したところ、多くの人の賛同を得ることができ、そこから「その年に感じたことを漢字に託す」という概念が誕生。例年の行事となったとのこと。
今年の作品の傾向としては世の中を騒がせた社会に関するものが4割強、政治が25%を占めるなど、社会問題・政局の混迷を対象にした作品が多かった。
優秀作品に選ばれた10編は次の通り。
・産声多数(さんせいたすう・賛成多数)……出産率上昇。
・我竜天制(がりょうてんせい・画竜点睛)……中日ドラゴンズが53年ぶりに日本シリーズ制覇。
・医師薄寂(いしはくじゃく・意志薄弱)……意志不足問題。
・一円固持(いちえんこじ・一言居士)……政治と金、領収書問題。
・核停深刻(かくていしんこく・確定申告)……なにかとお騒がせな「お隣さん」問題。
・奇怪金盗(きかいきんとう・機会均等)……金属素材紛失事件。
・耐無麻疹(たいむましん・タイムマシン)……はしか大流行。
・都市電切(としでんせつ・としでんせつ)……電力不足問題。
・突然返位(とつぜんへんい・突然変異)……所信表明直後の安倍晋三元首相の辞任。
・半裸万笑(はんらばんしょう・森羅万象)……「そんなの関係ねぇ」。
優秀作品を作った年齢層は50代前後の人が多いが、応募者内訳を見ると10代はともかく20代以降はあまり差異がないほどに散らばっており、まさに老若男女が応募しているのが分かる。
このような言葉遊び的なものは個人のセンスとテクニックの両方が問われるもので、それこそ一朝一夕に良い作品ができるわけではない。常日頃から身のまわりの事柄に注意を払うことができ、瞬時に既知の言い回しと結びつける発想力に長けていてこそ、優れたものができるのだろう。
それにしても今年も色々な出来事があったもの。応募作品を月ごとに並べたリストがリリース巻末に掲載されているが、それを見るとつくづくそう思われる。上記優秀作品やリリース上の入選40作品を眺めながら、今年一年を振り返ってみるのも奥深いものがあるのかもしれない。
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