今調査は11月7日・8日にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は400。対象は20・30代の男女で男女比は1対1。年齢構成比は20代前半と後半、30代前半と後半でそれぞれ均等割。調査対象数がやや少なめのため、世間一般の実情とはぶれが生じている可能性を考慮した上でデータを見る必要がある。

●電話もメールも「最利用相手」は配偶者。けれども……

男女それぞれに普段携帯電話で電話やメールをする相手を訪ねたところ、すべてにおいて「配偶者(男性なら妻、女性なら夫)」と答えた人がもっとも多かった。通話の場合は9割以上が配偶者と答えている。

携帯電話における、通話とメールの相手について

やはり男女とも長年付き添っている最愛の相手がもっとも高い数字を表している。男女差を見ると、男性では仕事にも携帯電話を用いているためか「仕事関係の人」の割合が多く、女性では自宅で家事を預かりながら親や兄弟と連絡を取り合う機会が多いせいか、それらの項目の回答数が高い結果が出ている。

なお通話とメールに的を絞ってデータを見ると、男女共に「異性の友人」とのやりとりで大きな差が見られる。やはり電話で直接話すより、メールの方が手軽に連絡を取りやすい(ハードルが低い)のだろう。

表組みのデータには無いが、異性の友人との携帯電話でのやりとりに関し、夫婦間で「後ろめたい気持ちはまったく無い」と答えている人が73％に達しており、ほとんどの人が禁止や申告制など相手への配慮も行なっていないとのことである。

●自分は平気でするけど相手がすると……

「結婚しても異性の友人はいるだろうし、メールや通話くらいよくあるだろう。そこまでピリピリしなくとも」という意見をする人も多いだろう。しかし時々ならともかく「よく通話(メール)する」という回答であり、やはり配偶者の立場にしては(その事実が分かると)やきもきするところがあるのかもしれない。

しかし夫婦の想いは複雑なもの。自分は異性の友人と通話やメールをしてもかまわないと思うものの、相手にはできればしてほしくない・不快に思う、と答える人が半数を超えている。

配偶者が携帯電話で異性の友人とメールや通話することについてどう思うか

異性の友人と電話やメールをしても気にならない、不快にならない人は45％。残りの55％は何らかの形で不快さを感じてしまう。自分は特に後ろめたく感じないのに、相手に対しては過半数が「もやもや」を心に抱いてしまうわけだ。人間がいかに身勝手な生物であるかが分かるというもの(笑)。

表組のデータには無いが、配偶者の携帯電話の履歴をチェックした人は約半数にのぼり、そのうち8割近くの人が「相手に内緒で」確認している。さらに自由解答欄には浮気がばれたり、ケンカのネタになったり、データを消されたり、果ては携帯電話そのものを壊された経験のある人もいるようだ。

単なる友人なのかそれ以上の深い仲なのかは、配偶者が自己申告しない限り分からない。また、本当に単なる友人に過ぎないとしても、嫉妬心は時として事実を曲解させることもある。コミュニケーションツールとして普及し、手軽さでは固定電話の比ではない携帯電話。相手の姿かたちが見えない(情報が不足している)だけに、想像による補完部分がオーバーなものとなり、配偶者の通話やメールに対する「やきもち」の度合も大きなものになってしまうのだろう。便利な道具だからこそ、誤解のないような使い方をしたいものである。

もちろん「誤解無し」に「相手にやきもちを与えるような関係の、異性の友人」に対する通話やメールをしていて、事が発覚した場合には自業自得であることはいうまでもない(笑)。