「Glep」は2005年10月20日、当時の明響社とアクトが共同して設立した総合ゲームポータルサイト。詳細は【明響社(7633)とアクト、総合ゲームポータル「GLEP」を10月20日に開設】で説明されているが、ゲームソフトの販売事業のサポート・通信販売に留まらず、新作・中古ソフトなどの家庭用ゲームソフトの情報、イベント情報の提供、さらにはネットワーク上のコミュニティを形成するポータルサイトとしてスタートした。

後に明響社とアクトが2006年2月1日に合併しNESTAGEとなり、Glepの運営を引き継いで現在に至っていた。後に中古の買い取りや価格変動チャートの掲載、再販リクエスト集計プロジェクトなども立ち上げコンテンツの充実を図っていた(【NESTAGE(7633)運営のGlepで中古買取と価格変動チャート掲載開始、再販プロジェクトも立ち上げ】)。

しかし数々の新規企画・機能の立ち上げにも関わらず、「会員数、売上ともに当初の計画に届かず早急な収益改善の見通しは厳しいと判断」(過去リリースより抜粋)が下り、2007年末で廃止が決定されていた。

ところが12月14日の段階ですでに同サイトにおいて「Glepの今後について」とのタイトルで「NESTAGEはGlep運営事業から撤退が、Glepそのものは今後も存続する」との告知が行なわれ、他社に継承される可能性が示唆されていた。

今回「現在の」運営元から正式にリリースが出されたことで、現在Glepの運営を引き継ぎたいとしているところが現れ、NESTAGEと交渉中であること、そしてその交渉が(どのような結論に至ろうとも)決着するまでは引き続きNESTAGEがGlepを運営していくことが明らかになった。事前のGlep上の告知を見る限り、すでに12月初旬の段階で複数の法人からアプローチを受けていることが発表されており、現在条件などの調整をしているものと思われる。

具体的な継承先は正式な発表を待たねばならないが、「継承先は検索エンジン系ポータルサイトか、それともコミュニティ系法人か、はたまた新規のベンチャー企業か」と色々と想像だけが先走りしてしまう。ただ、何か突発性の問題でも起きない限り、2008年の初頭には正式な継承先の発表などが行われるに違いない。

色々な意味で今後の展開に注目したいところだ。

(最終更新:2013/08/18)