解熱剤 一番メジャーは「頭痛に~」のCMでおなじみのあの薬

2007年12月04日 08:00

バファリンイメージ【MDBネットサーベイ】が11月に発表したアンケート調査結果によると、解熱・鎮痛剤でもっとも認知度が高いのは[ライオン(4912)]のバファリンであることが明らかになった。「♪頭痛にバファリン」という、まさに効用をダイレクトに表したキャッチコピーなどが功を奏したものと思われる(【発表リリース】)。

スポンサードリンク

今調査は11月26日から28日までの間、全国20歳以上の男女を対象にネット経由で行なわれたもので有効回答数は396。男女比や年齢階層比は非公開。回答数がやや少なめのため、世間の実情とはぶれが生じている可能性を考慮した上でデータを見る必要がある。

メジャーブランド四巨頭は「バファリン」「ノーシン」「セデス」「ナロンエース」

風邪や体調不良の際に起きうる症状としてもっともよく体験するのは発熱や頭痛。それらを和らげる「家庭の薬箱には欠かせない一品」として認知度の高いものをチェックしたところ、もっとも上位にきたのは「バファリン」だった。

解熱・鎮痛剤ブランド認知率
解熱・鎮痛剤ブランド認知率

一番上位についたのは誰もが知っていると表現しても過言ではないライオンの「バファリン」。続いてアラクスの「ノーシン」、そして【塩野義製薬(4507)】の「セデス」が続く。同数で【大正製薬(4535)】「ナロンエース」がつき、この4商品が9割以上の認知度を得ている。

人それぞれに薬の相性や好き嫌いがあるから「どれか一つだけ」というのも困りものだが、薬箱に解熱・鎮痛剤が三つも四つもあったところであまり意味はない。ほとんどの人が一つ、よくて二つくらいしか常備していないはず。複数種類を買い求める状況があまり想定できないことからも、薬屋さんなどの解熱・鎮痛剤のコーナーではとりあえずこの4種類があれば何とかなるのかもしれない。

かつては風呂桶の底の部分の宣伝で有名だった「ケロリン」も、今やベスト5にすら入っていないというのは少々物悲しいお話ではあるが。

その薬を選んだ理由は「有名」「広告をよく見かける」

認知度ナンバーワンについたバファリンに対し、そのイメージについてたずねたところ「有名」と答えた人がもっとも多く4割以上を占めた。

「バファリン」のイメージについて
「バファリン」のイメージについて

以前【風邪薬 選んだ理由は 有名だから】で同じくMDBネットサーベイにより行なわれた風邪薬の調査結果を取り上げたが、こちらにもあったように、やはり薬そのものの効用や相性よりは、良く見かける、耳にしているなどの「知名度」「宣伝されているもの」が上位に来ていることが分かる。薬の効用に関するイメージはさほど多くない。この傾向は認知度ナンバー2の「ノーシン」についても同様。もちろんこれらの薬の効用について、何らかの懸念や疑問があるわけでは決してないので、念のため。


風邪薬にしても解熱・鎮痛剤にしても、常備薬の類については(個人個人の相性の違いを除けば)効用的にほぼ同じレベルの高みにまで達しているという認識が世間一般にあるのだろう。価格もさほど変わらない。よほどのことが無い限り、同じ効用が期待できるA薬がB薬の倍の値段、ということはない。

期待できる効果が同じなら、複数の選択肢が与えられた時にどれを選ぶかというと、やはり「テレビやラジオ、雑誌や新聞で目にしたり耳にしている有名なもの」「広告を見かけるもの」になる。自分が良く知っていることへの安心感に加え、あれだけ有名なのだから、効用などの面で心配は要らないだろうと考えるわけだ(「何か問題があるのなら宣伝などしていないはず」「多くの他の人も使っているだろう」という共通認識)。

大衆常備薬をヒットさせるには、もちろん一定レベルにまで効用を追い求めることは必要不可欠だが、それにも増して有効で分かりやすい、認知されやすい宣伝広報が他の商品以上に必要不可欠のようだ。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ