今調査は10月5日から14日、全国の20歳以上の男女を対象に無作為抽出方法で4000人を対象に個別面接聴取によって行なわれ、1347人の有効回答が得られた。男女比、年齢階層比は非公開。

映画好きな人は「非常に好き」「まあ好き」を合わせて、全体では71.6％と7割以上を占め、「あまり好きではない」「きらい」の26.2％を大きく上回っていた。男女別に大きな違いはなく、年齢が若いほど映画好きが増える傾向も見受けられた(例えば60歳以上の男性では「好き」派は55.5％でしかなく「嫌い」派は40.6％に留まっている)。

映画館の入場料金は、現在は新作封切りモノは1800円に設定されている。この料金についてたずねたところ、「高い」と思う人はあわせて7割を超える結果が出た。

「高い」派は71.3％もいるのに対し、「安い」派はわずか1.1％に留まっている。費用や映画館の経営云々は別にして、利用者側から見れば「高い」という感想が多数派のようだ。

1800円が高いというのなら、それではいくらならちょうど良いのか。それについてたずねたところ、「1000円くらい」と答えた人がもっとも多く、約半数を占めた。

1000円±200円で考えると、実に66.2％の人が「1000円前後がちょうど良い」と考えていることになる。

ちなみに、映画館をよく利用している人ならご存知だろうが、すでに「夫婦50割引」(夫婦どちらかが50歳以上なら一人1000円)「高校生友情プライス」(高校生三人なら一人1000円)など、携帯電話の料金のような割引サービスが導入されている。また、映画館によっては毎週1000円の日を設けているところもあるし、【映画の日】や毎月1日には一部地域で一律1000円になる場合もある。

DVDの廉価化やインターネットのブロードバンド化で、自宅で映画を安価で気軽に閲覧できる機会が増えた。また、一部のハイソな人たちは大画面テレビやプロジェクターで映画館並みの迫力を楽しんでいるだろう。とはいえ、やはり目の前に広がるスクリーンに映し出される映像と館内にとどろく音響は、何物にも代えがたい印象を見たものに与える。

「どうしても見てみたい」という新作映画が減っているのも否めないが、もしそのような映画が封切られることでもあれば、近所の映画館に目をむけてみてはいかがだろうか。うまくタイミングをはかり、お安い価格で観るチャンスを逃さないようにするのもお忘れなく。