個人のタンス株、半年で6.7%ほど減少・140億株に
2007年12月28日 06:30
【証券保管振替機構(ほふり)】は12月27日、個人投資家などが自宅に株券自身を保管している状態「タンス株(たんす株)」が2007年9月末の時点で140億株ほど存在することを明らかにした。上場株式全体の3678億6500万株に対し3.81%に相当する(発表リリースページ)。3月末時点の数字150億株・4.02%と比べると幾分減少しているのが分かる。
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すでに【「タンス株」個人では231億株、法人もあわせると756億株にも】でお伝えしているように、2007年2月末までの時点で「タンス株(たんす株、タンスなど自分の手元に株券自身をおいている状態の株式・株券。2009年1月に上場企業の株券は電子化されてしまう。それまでに相続などで受け取った、保有者自身ではなく親族名義などのたんす株を名義変更せずにそのままにしておくと、株主としての権利を失う可能性がある)」は231億株、法人分も合わせると756億株にも達していた。
ほふりが預かっている株式は計測の9月末時点で3022億4700万株。預託率は半年前の80.5%から1.7ポイント上昇して82.2%となり、状況はゆっくりだが確実に推移していることが分かる。個人でほふりに預けていない株式は190億株で、このうち金融機関受け入れ担保や保護預かりなのが合わせて50億株あり、独自保管の株式は140億株ほどと思われる。半年前の150億株と比べると6.7%・10億株ほど減っているがペースは相変わらずゆるやか。このままでは2009年1月に数十億株分の株式が「間に合わない」可能性もあり、今後ほふりや各証券会社には、これまで以上に啓蒙活動が必要となるだろう。
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(最終更新:2013/08/18)
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