ミスタードーナツでは先日【ミスドのドーナツ、トランス脂肪酸83％低減】にて報じたように、商品に含まれているトランス脂肪酸の量を大幅に削減。さらに従来品より生地を柔らかくして風味をプラスした「リッチドーナツ」の販売を始めるなど、品質の向上に努めている。しかしその一方、当サイトでも何度と無くお伝えしているように、小麦をはじめとした原材料の上昇は続いており、コスト削減にも限界があると判断。品質向上のタイミングとあわせ、価格改定(値上げ)を決断するに至ったという。

なおイースト生地の商品「エンゼルクリーム」など、穴の開いていない、クリームパンやあんぱんのようなドーナツこと「イースト・ドーナツ」など5種類も、来年1月から「リッチドーナツ」として発売されることになる。

今回の値上げの主要因とされた小麦と原油価格の値上がりであるが、すでに原油価格は再上昇をはじめており、状況次第で来年にも100ドルを超えるのではないかという説もある。また、小麦価格は【来年春先小麦が再度大幅値上げ!?】にもあるように、来年再度値上げされることは避けられない情勢。これらの状況からすると、「ミスタードーナツ」に限らないがドーナツなどの粉系食品の再度値上げも容易に想像がつく。

気軽に楽しめるドーナツ販売店として日本国内ではナンバーワンの知名度を持つミスタードーナツなだけに、値上げの衝撃は小さくない。今回の値上げでひとまず原材料価格の価格上昇に伴う値上げは終了……ということになればよいのだが。