現在183億円! B.N.F.氏がZAi最新号に登場
2007年12月22日 12:00
ジェイコム誤発注問題で一躍有名人となり、なぜか獣医の漫画にも登場し投資術をレクチャー、いまや日本の個人投資家の成功者の中でも筆頭株に挙げられ、株価の大きな変動があるたびにマスコミにまで登場し「投資評論家」とまでいわれているB.N.F.氏の近況が、月刊投資情報誌『ダイヤモンドZAiの最新号(2008年2月号)』に掲載されていた。氏の11月21日現在における資産総額は183億円だという。
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該当号のZAiの特集テーマは「株で1億円を作る年間計画」というもの。例のダイエット方式「レコーディング式」用の株手帳が付録として用意され、特集記事でもさわかみ投信の澤上篤人氏をはじめ6人の投資家によるアドバイスが掲載されている。B.N.F.氏の近況が語られていたのはその特集内の「6人の投資家によるアドバイス」内。氏のアドバイスと共に、近況が説明されていた。
B.N.F.氏は2000年秋に160万円で投資をスタート。2005年12月のジェイコム誤発注事件では個人投資家ながらも20億円の利ざやを稼ぎ、「ジェイコム男」としてマスコミに取り上げられた。今や億プレイヤーどころか百億プレイヤーとして、そしてその資産額からは想像もつかないような謙虚かつシンプルなライフスタイルで名を知られている。
特集テーマの「1億円を作るため」のアドバイスとしては、氏の資産上昇時の途中まで用いていた手法「短期売買がベスト」を語っている。ただし相場を見る時間があるのなら、という前提があるとのこと。
さて気になるB.N.F.氏の近況だが、写真のキャプションにさりげなく「今年キャッシュで東京港区の高層マンションを購入」とあるように、トレーディング用の都内マンションを購入したのは有名なお話。また当記事タイトルにもあるように11月21日現在における資産総額は183億円。各証券口座の内訳は
・楽天証券……89億2278万円
・EXコモデティ……10億0835万円
・SBIイートレード証券……20億0250万円
・日興コーディアル証券……64億3098万円
※1万円以下四捨五入
となる。外国為替・商品先物などを取り扱うEXコモデティの口座を持っていたことが意外だが、金額そのもののケタを見た時の驚きには到底かなわない。
8月以降の、俗にいう「サブプライムローン相場」では7月にやや資産を減らし175億円、10月中旬の相場ではさらに10億円の損失を受け、「あと10億円損をしていたら株式投資を引退していたかも」とコメント。ただしその後8億円を取り返し、183億円に至っているという。具体的な銘柄としては【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】や【丸紅(8002)】が「値動きが激しかった」(のでスイングトレードの対象になった)銘柄として挙げられていた。
ただ、いくつか気になる表現も見受けられる。来年で三十路を迎えるB.N.F.氏も発注スピードなどにおいて年齢的な限界を感じ、また金額的に自分の投資スタンスである「短期投資」で回せる限界を超えている(氏いわく「100億円が限界」)ため、来年から80億円くらいを長期投資に回そうと考えているという。
短期投資・スイングトレードが象徴的な氏のトレードスタイルからは想像もできない「長期投資」との言だが、対象は「長期的な経済成長が見込める外国株」だという。ただし来年すぐに購入するのではなく、まずは資金を移し、大きく下げたところで「拾う」とのこと。具体的な部分については今回明らかにされなかったが、実際に始めたら掲載紙のZAiに報告するという表記も見受けられた。
80億円もあれば日本国内の新興市場なら一つや二つどころか五社程度は「個人TOB」すら出来てしまいそうな額であるだけに、「長期的な経済成長」が期待できないという理由で日本国内から対象を移されてしまうのは、少々残念でならない。
逆に考えれば、「長期的な視点で経済成長が期待できるようには見えない」という仕組みを持つ日本経済の現状こそが、昨今の株式市場の低迷さの大きな理由であるとも考えられる。その観点で見れば、B.N.F.氏の言は現在の株式市場、そして日本経済の問題点を的確に指摘しているとも受け止められるだろう。
(最終更新:2013/09/08)
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